共立女子大学とカゴメ株式会社の連携プロジェクト
共立女子大学と共立女子短期大学が、カゴメ株式会社と共に新たなプロジェクトを開始しました。「もっと知ってもっと削減、トマトの有効活用プロジェクト」では、食品ロスの削減を目的とし、ビジネス学部野沢ゼミに所属する12名の学生が参加しています。このプロジェクトは、世界中で深刻な問題となっている食品ロスに対する意識を高めることを目指しています。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、2024年3月に共立女子大学とカゴメの間で締結された連携協定に基づいています。参加する学生たちは、「いわき小名浜菜園」で発生した規格外トマトを活用したマーケティング戦略を考え、その成果を発表することが求められます。学生たちは、食品ロスを自らの問題として捉え、サステナブルな解決策を導き出すことに挑戦しています。
学生の活動内容
2024年に入り、学生たちは9月にいわき小名浜菜園を訪問し、実際に規格外品トマトの処理を目の当たりにしました。この見学は、食品ロスの問題を理解し、普段は意識されにくい規格外トマトの利用促進に向けた議論のきっかけとなりました。そして、2025年7月には、規格外トマトを使った「フラガールトマトジュース」の販促戦略の最終提案が行われる予定です。
マーケティング戦略の発表
最終成果発表では、参加学生たちが提案した3つのマーケティング戦略が評価されました。
- - グループAは、温泉施設に「フラガールトマトジュース」のディスペンサーを設置し、健康志向の消費を促進するプロモーションを提案しました。
- - グループBは、20代女性をターゲットにした手軽に購入しやすいトマトジュースのコンセプトを打ち出しました。このジュースの購入が食品ロス削減につながることを強調しました。
- - グループCは、アルコール離れの傾向を受け、居酒屋などでの新しい飲用シーンを提案しました。
協定の意義と今後の展開
この連携協定は、共立女子大学がこれまで行ってきた環境学習などを背景に食品ロス削減の目的で締結されました。今後も、カゴメとの連携を通じて、学生たちの理解を深め、実際のビジネスにおける課題解決の力を養っていくことが期待されています。また、地域社会にも意識を広げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが求められます。
まとめ
共立女子大学とカゴメ株式会社のこの取り組みは、未来の社会を担う若者たちが食品ロスという社会問題に真正面から取り組む貴重な機会です。学生たちは、自らの知識や経験を活かして真剣に学び、国内外で必要とされる人材へと成長していくことでしょう。次世代のリーダーたちが生まれることに期待が寄せられます。