六甲高山植物園では、かつて幻のアジサイと呼ばれた「シチダンカ」が見頃を迎えています。
シチダンカは「ヤマアジサイ」の変種で、飾り花が八重咲になるのが特徴です。十数枚の萼片が星型になり重なり合い、その美しい姿は見る人を魅了します。
江戸時代、シーボルトの「日本植物誌」に紹介されましたが、その後発見されず存在が疑問視されていました。1959年に六甲山で偶然にも発見され、以後挿し木で増やされた苗が各地に広がりました。
六甲山系のアジサイは、花崗岩からなる酸性土壌と湿潤な天候の影響で、美しい六甲ブルーに色づきます。
シチダンカ以外にも、アジサイ園には様々な品種のアジサイが植えられています。
人気の「ヒメアジサイ」は、鮮やかな青色が「六甲ブルー」と呼ばれ、神戸市の市花にもなっています。
「アマギアマチャ」は、葉の長さが10cm以下で細くなり、甘みが強いのが特徴です。
「ヤマアジサイ」は、山の沢筋などに生えるため、「サワアジサイ」とも呼ばれています。
「タマアジサイ」は、関東地方~岐阜県あたりに分布し、山地に自生します。
これらのアジサイは、それぞれに個性的な花を咲かせ、訪れる人を楽しませてくれます。
六甲高山植物園は、豊かな自然に囲まれた、都会の喧騒を離れてゆっくりと過ごせる場所です。
アジサイの開花時期は、例年6月~7月頃ですが、今年は例年より少し遅れているようです。
ぜひ、六甲高山植物園を訪れて、美しいアジサイの花々を鑑賞してみて下さい。
六甲高山植物園 営業概要
開園期間:開園中~11月24日(日)
開園時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
入園料:大人(中学生以上)900円/小人(4歳~小学生)450円
駐車場:1,000円(8月10日(土)~15日(木):2,000円)
六甲高山植物園 公式サイト
https://www.rokkosan.com/hana/