ニーズエクスプローラが切り拓く新しい特許の活用法
特許の情報は、中小企業および大企業にとって貴重な資産です。「ニーズエクスプローラ」は、こういった特許データベースをAIの力で活用し、企業のニーズを的確に把握するサービスです。これまで、数多くの特許から自社に適した情報を手動で探すことは非常に困難でした。しかし、AI技術によってこのプロセスを大幅に改善することが可能になりました。
ニーズエクスプローラのしくみ
「ニーズエクスプローラ」は、AIシステムを利用して企業が持つ技術の強みや特徴を学び、それに基づいて隠れたニーズを抽出します。具体的な進行方法は、以下の通りです。
1.
学習フェーズ:企業の技術的特性や強みをAIが教師データとして学習します。
2.
探索フェーズ:学習データをもとに、特許の情報を「入力」し分類します。この過程で「アイデアの原石」を見つけ出すことができます。
3.
ビジネスアイデアの創出:得られた原石をチームで議論し、実現可能なビジネスアイデアへと磨き上げていきます。
仕組みの特徴と効果
このシステムの大きな特徴は、AIとテキストマイニング技術を組み合わせることで、迅速にビジネスチャンスを見つけることができる点です。さらに、全体像を把握するための俯瞰分析が可能で、関連業界や技術群の中で自社の位置づけを理解できるようになります。これにより、新たなビジネスチャンスを見つけるための視野が広がります。
特に、Society5.0といった新しい社会のニーズに応えるアイデアを探し出すためにも、大きな期待が寄せられています。つまり、これまで人手に頼っていた作業を、AIの力で効率化し、さらに多様なニーズを見つけ出せるというメリットがあります。
特許情報フェアへの出展
「ニーズエクスプローラ」は、特許情報および知的財産関連の専門見本市「特許情報フェア&コンファレンス」に出展し、自社のサービスを広く知ってもらう機会を設けています。このオンラインイベントでは、特許データを用いた新たなニーズ発掘の価値を参加者にお伝えすることが目的です。
出展内容としては、システム詳細を説明する動画や資料を用意しており、より多くの企業にサービスの具体的なメリットを伝えていく予定です。
株式会社ニーズエクスプローラの思い
企業の知的財産部門で長いキャリアを積んできた創業者の城谷晃一氏は、AI技術の普及と働き方改革の一助を担えればと考えていると言います。「ニーズエクスプローラ」は、日本の知財の活用を促進し、良い課題を見つけるためのビッグデータとしての特許を提供する未来を見据えています。特許という資源を最大限に活かすことで、社会全体の幸福に寄与できることを目指しています。
詳しくは、ホームページ(
ニーズエクスプローラ)をご覧いただきたい。
まとめ
AI技術を活用した「ニーズエクスプローラ」は、特許データから新しいビジネスチャンスを探り出す力強いツールとなりつつあります。特許を単なる独占権として捉えるのではなく、社会のニーズを捉えるための資源として位置付ける時代が到来しました。今後もこのサービスを通じて多くの企業が新たなアイデアを見出し、さらなる発展を遂げることが期待されます。