路線バス利用実態調査結果！8割の人が経験者、しかし問題も浮き彫りに

路線バス利用実態調査！

路線バスは日本各地で運行され、多くの地域において重要な交通手段となっています。特に、駅から離れた地域では、都市の中心部との接点をもたらし、通勤や通学の足として欠かせない存在です。

バスの歴史

日本におけるバスの歴史は明治時代に遡り、1903年に京都市で初めての乗合自動車が運行されました。この歴史的な出来事は「バスの日」として今も親しまれ、多くの人にとってバスは身近な存在となっています。
運行当初は様々な困難に直面しましたが、時が経つにつれて技術が進化し、自動車の信頼性が向上。現在では、主要地域で分刻みの運行が行われており、私たちの日常生活を支えています。

アンケート調査の実施

株式会社ナビットは、全国の主婦を中心とした1,000人を対象に「路線バスの利用」に関するアンケートを実施しました。調査は2025年4月に行われ、幅広い年齢層から有効回答を得ました。

アンケート結果概要

- 路線バス利用経験

アンケートに回答した被調査者の約80%が過去に路線バスを利用したことがあると回答。

- 利用頻度

利用する人のうち、週にバスを利用するのは約17%に留まり、約60%は半年に1回以下の頻度であることが明らかに。これは、バスが日常的な交通手段でありながら、利用頻度は少ないことを示しています。

- 乗車時間

乗車時間については、40%が10～20分で、全体の約85%が30分以内の短時間での利用であると回答。

路線バスの魅力と理由

路線バスを好む理由には「停留所が自宅や目的地の近くにあるから」が多く、回答者の50%以上がこの意見に同意しました。これは、バスが日常生活においての利便性を大いに反映しています。

路線バスの課題

しかし、多くの人が利用する一方で、バス利用時に直面した問題もありました。回答者からは、「運転手不足で減便したバスの本数が減り、ダッシュでバス停へ向かう日々」や、到着遅れによる乗り継ぎの失敗、渋滞や悪天候による待ち時間、また乗降の際の不満などが寄せられました。

不安定な運行の声

特に「ベビーカーを押してバスに乗った際に狭い出入り口で大変だった」という声や、地域による運行方法の違いも、初めての利用者を混乱させる要因となっています。こうした問題は、公共交通機関の重要な役割を担っている路線バスにとって見過ごせない課題です。

路線バスの未来

さらに、近年は高齢化や運転手不足が重なり、路線バスの減便や廃線が相次いでいます。地方だけでなく、東京や大阪といった都市部でもこの流れが見られ、移動手段を失う高齢者の声は深刻です。

これらの問題を受けて、各地域ではライドシェアや小型バスの導入など新たな施策を進めており、利用者増加や路線維持に努力しています。