胆振管内の高校生が参加する合同企業説明会が過去最多209社で開催

新しい可能性を広げる合同企業説明会

近年、新卒学生に対する就職支援の重要性が増しています。北海道胆振管内では、地元企業と高校生のつながりを深めるための合同企業説明会が開催され、多くの学生が参加する機会が提供されました。今年度は、西胆振地域と東胆振地域の両方で行われ、過去最多の209社が集結しました。

西胆振地域での開催

西胆振地域では、2025年6月16日に栗林商会アリーナで開催されました。この会場には103社の企業が参加し、12校から220名の学生が訪れました。参加した生徒からは、実際に企業の話を聞くことで多くのことを学び、将来の進路についての考えが深まったという声が上がっています。

教諭たちも、このようなイベントが生徒にとって貴重な経験であると評価しています。ある教諭は「企業の方から直接話を聞く機会は初めてで、来年度もぜひ参加したい」との意気込みを語りました。企業側からは、地元の学生が自社に興味を持ってくれることを嬉しく思う意見が多く寄せられました。

東胆振地域での開催

続いて、東胆振地域では2025年6月24日にグランドホテルニュー王子で開催。合同説明会には106社が参加し、15校から264名の学生が集まりました。このイベントも、参加した学生にとって自身の職業選択の幅を広げる良い機会となりました。

生徒は「どの業種に進みたいのかが具体的になった」と話し、企業の魅力を直に聴くことができたことに感謝していました。また、教育関係者は「生徒の進路選びにおいて非常に良いイベントだった」と高く評価しています。

企業と学生の相互理解を深める価値

この合同企業説明会は、企業と学生の出会いのみならず、地域の経済活性化に向けた重要なイベントでもあります。多くの企業が学生に向けた説明を行うことで、彼らが地元で働く選択肢を意識するきっかけとなり、将来的には地域に貢献する人材が育成されることが期待されています。

「会社のことを知ってもらえる貴重な機会であり、ふるさとの絆を深める一助になった」と企業の担当者もコメントしています。まさに、地域全体で若者たちの未来を支える取り組みが進んでいるのです。

この合同企業説明会を通じて、参加した高校生たちが自らの職業選択に自信を持ち、地域社会に根ざした将来を考えるきっかけとなればと願っています。隣接する西胆振と東胆振での成功を受けて、今後の開催にも期待が高まります。