南予写真 NANYO 発売
2012-12-12 15:00:03

愛媛県南予地方の養殖魚の魅力を伝える新たな写真集「南予写真 NANYO」が発売

愛媛県南予地方を舞台にした新たな写真集「南予写真 NANYO」が登場



愛媛県の南予地方は、養殖魚の生産額が日本一の実績を誇ります。この地域の特産品である養殖魚の魅力を伝えることを目的に、新たな写真集「南予写真 NANYO」が12月15日に全国発売されることが決まりました。本書は、写真家の浅田政志氏と澁谷征司氏の協力によって制作され、現地の市民とのコラボレーションを通じて、南予の温かい歴史や文化が映し出されています。

魚の魅力を伝える「愛育フィッシュ」



愛媛県では、養殖魚を「愛育フィッシュ」と名付け、そのブランド化を進めています。この取り組みの一環として、写真集には南予地方で実際に育てられている養殖魚やその風景が収められています。浅田氏と澁谷氏のそれぞれ異なる視点を通して描かれた作品は、地域の特性を伝えるとともに、温かな人々との交流を感じさせます。

W表紙で見る2人の異なる芸術観



写真集「南予写真 NANYO」は、独特のW表紙仕様を採用し、両サイドからそれぞれの作品を楽しむことができるデザインになっています。浅田氏は44人の地元住民と共に、「いろはかるた風」の作品を制作し、その中で南予の文化を表現。また、澁谷氏は南予の歴史や風土をテーマに、景色や生産の様子を丁寧に撮影しています。この異なる視点の作品を一つの冊子で楽しむことができるのは、まさに贅沢な体験です。

展覧会の開催も予定



年末には、愛媛県と大分県を結ぶ航路である宇和島運輸フェリーの船内で展覧会「NANYO! NANYO! NANYO! @えひめ」が開催されます。この芸術的な空間は、波間で揺れる船の中という特別なロケーションで、訪れる人々に作品の楽しみ方を提供します。

南予ARTプロジェクトの背景



愛媛県が進める「南予ARTプロジェクト」では、養殖魚に対する新たな視覚や関心を生み出すことを目指しています。このプロジェクトの中で、浅田氏と澁谷氏が南予地方に暮らす人々や彼らの営みを意識的に捉え、その魅力を写真を通じて発信しています。こうしたアプローチにより、養殖魚のみならず、その育てられる環境や地域文化も広く伝えられていきます。

写真家として独自の視点を持つ彼らの作品に触れることで、南予地方の魅力をより深く理解し、視覚から感じる楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。

写真家のプロフィール



浅田 政志(あさだまさし)


1979年、三重県出身。家族写真を専門に手がけ、作品集『浅田家』で木村伊兵衛写真賞を受賞。全国各地で個展を開催し、家族の大切さを伝える企画に取り組んでいます。

澁谷 征司(しぶやせいじ)


1975年、東京都生まれ。独学で写真を学び、その静かな美しさが評判を呼び、数々の個展で作品を発表。音楽や映画から影響を受けた彼のスタイルは多くのファンに支持されています。

このように、写真集「南予写真 NANYO」は、南予地方の魅力を新たな視点で切り取り、訪れる人々にその温かさや美しさを伝えていくことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社日本文芸社
住所
東京都千代田区神田神保町一丁目7番
電話番号
03-3294-7771

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