パナソニックが米国市場に新全館空調システム「OASYS」を投入
パナソニック株式会社の空質空調社は、2025年1月7日に米国市場で新たに住宅向け全館空調システム「OASYS(オアシス)」の販売を開始します。このシステムは、ルームエアコン、熱交換気ユニット、DCモーター換気扇で構成され、従来の空調方式と比較し、なんと50%以上のエネルギー効率を実現しています。
OASYSの特長と利点
「OASYS」は高温・低温の送風を大風量で行いながらも静音性に優れています。これにより、健康的かつ快適な住環境を提供。特に高気密・高断熱な住宅に最適なこのシステムは、室温の均一化やPM2.5などの空気浄化に寄与します。これまでの住宅設備では実現できなかった快適さを追求しているのです。
省エネ性能と静音性
本システムに組み込まれたDCモーターが特徴的で、搬送ファンを使うことで高い省エネ性能と静音性を両立させています。特に、ダクトを通して各部屋に送風されるため、空調された風が均一に分配され、家全体の温湿度を一定に保つことが可能です。これにより、各部屋の温度差を小さくし、居住空間の快適性を向上させます。
米国におけるパナソニックの歴史
パナソニックは1993年に米国市場において天井埋込型の換気扇「Whisper」を発売しました。以降、換気扇のシェアは2位を誇り、最高賞エナジースターアワードを14回受賞するなど、省エネの分野で強い地位を築いています。2023年には、メキシコで換気扇の現地生産も開始し、より迅速なニーズ対応を図っています。
環境への配慮と将来展望
米国では、ガス式暖房機器からの移行や、冷房機器の省エネが求められています。これに対応すべく、「OASYS」は高効率なヒートポンプの活用を考慮し、環境に配慮した設計がなされています。
台所や浴室などにもすぐれた換気効果をもたらしつつ、結露やカビの発生リスクを軽減し、木造住宅の劣化を抑えられるのです。
OASYSコンセプトホームのオープン
パナソニックは2025年1月22日、テキサス州ヒューストンに「OASYSコンセプトホーム」をオープン予定です。これはBtoB顧客向けの展示場として機能し、最新技術やシステムの体感ができる場となります。
結論
パナソニックは、米国市場において全館空調事業を拡大し、省エネ機器との連携により家庭内エネルギーマネジメントを最適化する取り組みを進めています。新たな全館空調システム「OASYS」によって、多くの家庭に新しい快適さと健康的な空間を届けることを目指しています。