川口成彦が奏でるフォルテピアノの魅力
2026年1月18日、練馬文化センターにて「川口成彦フォルテピアノ・リサイタル―ショパンと仲間たち―」が開催されます。この公演では、フォルテピアノという歴史的な楽器を使用し、ショパンをはじめとする様々な作曲家の名曲をお届けします。川口成彦は、古楽器の専門家として国内外で高い評価を受けており、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に輝くなど、その演奏技術は一級品です。
フォルテピアノの魅力とは?
フォルテピアノは、現代のピアノの前身となる楽器であり、18世紀から19世紀前半にかけて使用された古楽器です。音色は軽やかで繊細ですが、チェンバロにはない音の強弱を表現できる革新的なものでした。今回のリサイタルでは、“クレーマー”、“エラール”、“プレイエル”の3台のフォルテピアノが使用され、それぞれの楽器の特徴を活かした演奏が展開されます。
- - クレーマー: 特にフォルテピアノにおいて、4本のペダルを有するこの楽器は、独特の使い方で多彩な音色を生み出します。
- - エラール: 当時の特許技術「ダブル・エスケープメント」を採用したこの楽器は、素早いフレーズや技巧を可能にし、演奏家の表現力を拡げてくれます。
- - プレイエル: 壊れやすい構造であったため、現存する楽器は貴重です。今回の楽器は、極めて良好な状態で保存されています。
多彩な曲目と新たな魅力の発見
リサイタルのテーマは「ショパンと仲間たち」。発表されている曲目には、メンデルスゾーンの《7つの性格的小品》や、ショパンの「革命のエチュード」、マズルカ風ロンド、さまざまな夜想曲、さらにはリストの「愛の夢」など、耳馴染みのある名曲が含まれています。川口成彦がこれらの作品を奏でることで、フォルテピアノならではの音色が新たな魅力を発見してくれることでしょう。
公演の詳細
- - 日時: 2026年1月18日(日) 15:00開演 (14:15開場)
- - 場所: 練馬文化センター小ホール (つつじホール)
- - 出演者: 川口成彦 (フォルテピアノ)
- - チケット料金: 一般3,500円 (フレンズ会員3,150円)、車いす席1,750円 (フレンズ会員1,575円)
チケットの一般発売は令和7年10月10日から、電話やWEB予約が可能です。音楽ファンのみならず、フォルテピアノの魅力に触れる絶好の機会ですので、多くの方のご来場を心よりお待ちしております。詳細な情報は練馬文化センターの公式サイトで確認してください。
川口成彦の演奏による、柔らかく繊細なフォルテピアノの響きをぜひ体験してください。一つの楽器を通じて、過去の名作を新たな視点で楽しむチャンスです!