一瀬邦夫が語る、81歳からの新たな挑戦と人生の意味
著名な日本の外食企業「いきなり!ステーキ」や「ペッパーランチ」の創業者、一瀬邦夫氏が2024年2月29日(木)に初のエッセイ集『一瀬邦夫81歳の男の子!』を出版します。本書は、氏が長年の経営者生活から引退し、日常に戻った後の心の葛藤や新たな挑戦について語る作品です。
引退の後、どのような日常が待っていたのか
一瀬氏は、社長という大役を担っていた時期が長く、退任後は「一個人」としての生活が始まりました。「都バスに初乗車」と題された本書の冒頭部分では、彼が退職後に感じた新たな自由と戸惑いについて触れています。「毎日が日曜日」という表現は、時間の使い方に悩む彼の心境をよく表しています。何か特別なことを予定するというよりも、日常の中に新たな生き方を見出そうとする姿勢が伺えます。
「仕事に追われていた頃の懐かしさが、今の自由な時間に浸っていく中での悩みになっている。」
新たな挑戦へ、まだまだこれから
本書には、一瀬氏のこれまでの半生が色濃く反映されています。彼は27歳で「キッチンくに」を創業し、その後も多くの飲食店を展開し成功を収めてきました。ペッパーランチを51歳で立ち上げ、一躍脚光を浴びたのは71歳の時、「いきなり!ステーキ」を創業したからです。その後、日本全国に503店舗を展開するに至りました。
「仕事に追いかけられていた現役の頃は自分が動かされているだけだったが、今は自分の意志で動く楽しさも感じている。」
人生100年時代と言われる今、一瀬氏は81歳での新しいチャレンジに着手します。将来への期待と不安を抱えながらも、彼は自らの経験や感情を等身大で綴っていきます。「やってみなけりゃわからない」との言葉も印象的で、多くの読者が彼のストーリーを通じて新たな勇気を得ることでしょう。
モノクロ写真や社内報のメッセージ
一瀬氏は、社内報に掲載していた筆文字メッセージや貴重な昭和時代のモノクロ写真を交え、彼自身の思いを深く探求しています。「自由な時間は最高の贅沢」との考えが、全体を通して響いてきます。社長の重責を背負っていた彼が、今何を考えているのか、どのように日常を営んでいるのかがリアルに描かれています。
これからの人生はどう生きるのか
本書を通じて、一瀬氏は自らの人生を振り返り、これからの生き方を模索しています。「命までは持っていかれない、なるようにしかならない」とは、彼の思索の深さを示す言葉です。81歳という年齢にもかかわらず、未来に向けてのポジティブな思考が際立っています。挑戦を続ける姿勢は、シニア世代にとっても大きな励ましとなるでしょう。
旅立つ準備が整った一瀬氏の言葉や思いをしっかりと受け止め、次の一歩を踏み出すヒントを見つけたいものです。
このエッセイ集は、ただ単に過去を振り返るものではなく、次世代へのメッセージも込められています。「まだまだこれからだ!!」という思いが、彼の挑戦の中に息吹を吹き込んでいます。
書籍情報
- - 書名:一瀬邦夫81歳の男の子!
- - 著者:一瀬邦夫
- - 定価:1,980円(本体1,800円+税)
- - 発売日:2024年2月29日(木)
- - 判型:四六判
- - 総ページ数:248ページ
- - ISBN:978-4-434-33550-1
- - 発行:英智舎
この本は、一瀬邦夫氏の長い人生を通じて、希望や勇気を与える一冊となるに違いありません。