セミナー開催レポート
2025年10月23日、運送業者や物流企業の経営者を対象に、オンラインで「未払賃金訴訟と乗務員の連鎖離職を回避する賃金制度構築セミナー2025」が開催されました。参加者は、物流業界特有のさまざまな悩みを抱える経営者たちでした。
参加者の悩み
多くの参加者が直面している主な問題は以下の通りです。
- - 人件費の上昇を避けたいが方法が不明:歩合給の導入が認められなくなったことで、新たな賃金制度への理解が求められています。
- - 残業代の未払いリスク:残業代の適切な管理ができていない場合、法的なトラブルになる可能性があります。
- - ダラダラ残業と高給の悩み:時間通りに給与は支払っているものの、彼らの労働が効率的でないために高給が支払われている疲弊感も存在します。
- - 運賃の格差問題:売上歩合が運賃に影響を与えているため、乗務員からの反発も見受けられます。
- - 均一制度に対する不満:固定残業代の設定により、すべての働き手に同様の制度が適用されており、不公平感を生む要因となっています。
セミナーで得た学び
本セミナーでは、以下のような重要なポイントが提示されました。
1.
未払い賃金訴訟のリスク:物流業界における未払い賃金訴訟が多発する中で、具体的な対策をどうするかが重要です。
2.
ドライバーの定着率向上:離職を防ぐためには、公正な賃金制度の構築が不可欠であることが強調されました。
3.
法的な歩合給制度の構築:法的に問題のない歩合給制度を構築するためのポイントが解説されました。事例に基づいた具体的な方法が紹介され、参加者の間で活発なディスカッションが行われました。
4.
不公平感の改善方法:ドライバー間での不公平感を軽減するための給与体系の見直しが必要です。
5.
固定残業代の法的リスク:固定残業代や各種手当の運用ミスから生じる法的なリスクを回避するための策が提案されました。
会社概要
本セミナーを主催した船井総研ロジ株式会社は、「物流の先進モデル企業を創る」というミッションを掲げています。中堅・中小の物流企業に対し、現場密着型のコンサルティングを提供し、運賃交渉やドライバー採用の支援を行っています。また、全国350社以上の経営者が集まる業界の経営プラットフォーム「ロジスティクスプロバイダー経営研究会」を運営しており、業界の最前線で活動しています。
所在地は、東京ミッドタウン八重洲及び船井総研大阪本社ビルの2拠点です。「未払賃金問題」や「離職率対策」に興味がある経営者の皆さんにとって、今後も船井総研ロジが情報提供を続けていくことを期待されています。これからも物流業界の最新情報をキャッチアップし、経営に役立てていく必要があるでしょう。