株式会社リンクスが新たに発表した産業用カメラ「ace 2」は、Basler社のトップシェア製品であり、最新のソニー製CMOSセンサー「IMX334」と「IMX392」を搭載した24モデルを提供しています。これにより、CMOSセンサーが主流となりつつある画像センサー市場において、リンクスはお客様のニーズに応える製品をラインナップしています。
新機能とモジュールコンセプトの導入
Basler社の「ace 2」は、CCDセンサーの時代を経てCMOSセンサーが一般化する中で開発された新シリーズです。CMOSセンサー市場が急速に拡大する中、Basler社は「モジュールコンセプト」を導入することで、開発期間の短縮と多品種生産が可能な体制を整えました。これにより、さまざまなお客様の要求に的確に応じられるようになっています。
ピクセルビヨンドとコンプレッションビヨンド
新型「ace 2」には、2つの画期的な機能、「ピクセルビヨンド」と「コンプレッションビヨンド」が搭載されています。「ピクセルビヨンド」は、新しいビニング機能で、小数点を指定することができるため、これまでとは異なる方式でデータを低減し、高いフレームレートを実現するとともに、画像の明るさも向上させます。これによって、旧型のセンサーから新型センサーへのスムーズな移行が可能となります。
一方、「コンプレッションビヨンド」機能では、画像データの冗長性を排除し、内部で直接圧縮を行うことが可能です。その結果、より高速な画像取り込みを実現し、GigEやUSB3.0の限界を超えたデータ転送が可能になります。詳細な機能については株式会社リンクスのウェブサイトで確認できます。
産業用カメラ市場への影響
リンクスは、すでに日本国内において多くのBasler社製品を導入しており、工場の設備や医療機器、交通および輸送機器の分野での普及が進んでいます。新しい「ace 2」の提供により、顧客のニーズ、特にCCDセンサーからCMOSセンサーへの移行に向けた需要に応えることができるとしています。また、評価用のデモ機も用意されているので、具体的な性能検証を希望する企業様はぜひお問い合わせください。
リンクスの経営理念
株式会社リンクスは1990年に設立以来、「最先端テクノロジーと上質なサービスで社会生活の向上に貢献する」を経営理念として、画像処理技術や組み込み技術、制御技術に注力しています。IIoT分野での技術革新を通じ、国内市場へと最新の技術を提供し続けています。
概要
- - 商号: 株式会社リンクス(LINX Corporation)
- - 代表: 村上慶
- - 本社所在地: 東京都品川区上大崎
- - 設立: 1990年6月11日
- - 事業内容: 画像処理ライブラリHALCONや産業用カメラBaslerの取扱など。
新しい「ace 2」は、より効率的な画像取得を求める多くの業界に革命をもたらす期待を寄せられています。次世代の画像処理技術を求めているあなたにも、ぜひこの新たな製品を体験していただきたいです。