小学生が選ぶ好きなアーティストに迫る
『コロコロコミック』が実施した読者アンケートで明らかになった、小学生が今一番好きなアーティストは「Mrs. GREEN APPLE」でした。この結果は、音楽体験の変化と家庭環境がどのように影響しているのかを浮き彫りにしています。
読者アンケートの背景
1977年に創刊された『コロコロコミック』は、男子小学生向けの出版社から生まれた長い歴史を持っています。最近、男子小学生の嗜好をより深く理解する目的で「コロコロコミック研究所」が立ち上げられ、読者に対してのアンケート調査が実施されました。
アンケート結果の概観
2024年9月号および2025年5月号での調査にて、1000人の小学生を対象に「好きなアーティスト」の結果をまとめました。1位の「Mrs. GREEN APPLE」には、最新のヒットチャートに名を連ねるアーティストたちも続き、音楽の楽しみ方が多様化している現状がうかがえます。
人気アーティストの顔ぶれ
「Mrs. GREEN APPLE」がダントツの1位に輝いたほか、2位には「YOASOBI」、3位には「Creepy Nuts」、「ONE OK ROCK」、「SEKAI NO OWARI」など現代の若者に人気のアーティストが並んでいます。さらに、6位には「B'z」、9位には「ビートルズ」がランクインしており、レジェンドと呼ばれるアーティストたちも根強い人気を誇っています。これにより、小学生たちがどのように音楽を楽しんでいるのか、その傾向が多様化していることがわかります。
音楽を習う環境
小学生の音楽への関心を反映して、音楽習い事の動向も調査しました。興味深いことに、最も習いたい楽器は「ドラム」であり、続いて「ギター」「ピアノ」が挙げられています。多くの学生がバンドに興味を持っていることを示唆しており、ただ楽器を学ぶだけでなく、音楽を通じての表現や仲間とのつながりが重要と考えられているようです。
サブスクリプションとSNSの影響
家庭内での音楽へのアクセスは、意外にも「家庭でのサブスク利用率」が高いことが影響しています。調査により、56.6%の家庭で「Amazon Prime」が利用されており、便利に多様な音楽に触れる環境が整っています。一方で、小学生自身のSNSアカウント利用率は25%未満であり、SNSの影響は限定的と判明。つまり、家庭での音楽体験が中心的な役割を果たしていることが示唆されています。
まとめと今後の展望
今後も、小学生の音楽事情は進化し続けることでしょう。それに伴って、家庭内の音楽体験やサブスクリプションサービスの影響も重要な要素となってくるでしょう。今回の調査結果は、今後の音楽文化の形成において貴重なデータを提供しています。『コロコロコミック研究所』では、子どもたちのリアルな感性に寄り添いながら、次世代の音楽文化の共創を推進していきます。