大阪書籍印刷株式会社が、法政大学経営学部の学生たちとの共同プロジェクトで、ユニークなレターセット「Hanafumi(はなふみ)」を開発しました。この商品は、手紙を形を変化させ、花の形状を持つことで、贈る人にも受け取る人にも新しい体験を提供します。実際、花は古くから愛されてきた贈り物ですが、一方で「花瓶がない」「手入れが面倒」と感じる人も多く、受取人側に困りごとを抱えさせることも少なくありません。このようなニーズをもとに、学生チーム「ハピナス」が生み出したHanafumiは、そのまま飾れる立体的な花として、しかもメッセージカードとしての機能も持たせています。
このレターセットは、直径130mmの外箱に収められ、可愛らしい4色(Red、Pink、Light Blue、Yellow)展開で、やわらかくインパクトのあるデザインが特徴です。また、メッセージカードのデザインにはハートが描かれており、メッセージを込めて花びらに挟むことが可能です。この様子は、見た瞬間にサプライズ感を演出してくれるでしょう。特に、写真映えにも配慮されているため、SNSでのシェアにも最適です。
今回の開発は、大学のゼミ対抗インターカレッジ「Sカレ(Student Innovation College)2024」によるもので、プロジェクトのニーズに応じたマーケティング調査を行い、同世代の感性に合ったデザインや機能を取り入れた結果が反映されています。最近のアンケート調査では、大学生の約84.8%が誕生日に花を贈りたいと考える一方、96%近くが「花を贈られて困った経験がある」と答えています。この状況を改善するべく、生まれたHanafumiは、実際の花を贈ることの楽しさとともに、その後の扱いに困らない贈答品として存在します。
「Hanafumi」は2025年6月25日に先行発売され、7月7日には一般向けに自社のECサイト「archshop」での販売も開始される予定です。価格は1980円(税込)で、手頃な値段で気持ちを伝えられるアイテムとして、友人や恋人へのプレゼントにぴったりです。さらに、社会的な課題への取り組みとして、紙と印刷の新しい可能性を追求する企業としての姿勢を示す一環としても注目されるべき商品です。
このようなプロジェクトは、技術の進展に伴いうまれる新しい市場ニーズに応えつつ、社会の中での役割を意識した活動といえるでしょう。大阪書籍印刷は、文具業界の中でも特異な存在感を示しつつ、学生との協業により新しい商品を生み出し続けています。次回の展開にも大いに期待が寄せられます。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ「Hanafumi」を手に取って、幸福を伝える花手紙の魅力を体感してみてください。