『-196℃の願い卵子凍結を選んだ女性たち』
2025年3月21日、株式会社朝日新聞出版から新たに発表される書籍『-196℃の願い卵子凍結を選んだ女性たち』は、卵子凍結を選んだ8人の女性たちの実体験に迫り、その気持ちや選択の背景を深く掘り下げたルポルタージュです。この本は、特に出産適齢期を過ぎた女性たちがどのように考え、どのような道を選んでいったのかを描き出します。
卵子凍結の背景
「卵子凍結」とは、将来の妊娠や出産に備えて卵子を取り出し、マイナス196℃という極低温で保存する医療技術です。この技術は、医学の進歩とともに、多くの女性に新たな選択肢を提供しています。特に近年、東京都などの自治体が企業と協力し、補助金を出すことでこの技術をサポートしている動きがあります。
8人の女性の物語
本書には、異なる年齢やバックグラウンドを持つ8人の女性が登場し、それぞれの選択とその理由を紹介します。松岡かすみさんが取材を通じて、彼女たちが卵子凍結に踏み切った際の心情や葛藤を丁寧に描写しています。
作品を読むと、凍結卵子を用いて実際に出産した女性、保管料を払い続ける女性、さらには出産を諦めて卵子を廃棄した女性など、様々な後の展開を辿ることが記されています。しかし、驚くべきことに、どの女性もこの選択に後悔を感じていないことが共通しています。彼女たちが抱える迷いや偏見、孤独感などを乗り越え、どのように前に進んでいったのか、その勇気の根源に迫ります。
医療従事者の声
また、書中では婦人科クリニックに勤務する医療従事者への取材も行っており、卵子凍結にかかる医療費や、実際の現場での課題についてもレポートしています。妊娠や出産へ進んだ場合の医療についても触れ、女性たちの選択の重要性を浮き彫りにしています。
無料公開のチャンス
さらに、この書籍の内容の一部は、朝日新聞出版の公式note「さんぽ」で全文公開中です。2025年3月31日13時までの期間限定公開ですので、興味のある方はぜひご覧ください。
著者の紹介
著者の松岡かすみさんは1986年高知県に生まれ、同志社大学を卒業後、PR会社や宣伝会議を経て、2015年からは「週刊朝日」の編集部で記者としてのキャリアを積んでいます。2021年以降はフリーランスとして、広範なテーマを取材しており、その中でも社会問題や個人の生き様に深く切り込んでいます。
書籍情報
- - 書名: 『-196℃の願い卵子凍結を選んだ女性たち』
- - 定価: 1980円(本体1800円+税10%)
- - 発売日: 2025年3月21日(金曜日)
- - 購入リンク: Amazon
この書籍は、選択の自由が与えられた現代の女性たちに有意義なメッセージを届けています。自らの未来を考えるための一助として、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。