寅ちゃんの書籍
2021-09-21 16:09:10
特別な本革装幀の書籍「寅ちゃんのつぶやき」の魅力とは
特別な本革装幀の書籍「寅ちゃんのつぶやき」の魅力とは
日本国内で注目を集める一冊が、東京・神田にあるTOBICHI東京で受注会を行い、話題となっています。その名も「寅ちゃんはなに考えてるの?」。哲学的なつぶやきを夜ごとツイートする猫、寅次郎の写真と言葉が収められた本書は、単なる猫の写真集を超えた芸術作品です。
動物と人間の対話を感じる一冊
本書は、コラムニストでクリエーティブ・ディレクターの前田将多氏によるTwitterシリーズ「寅ちゃんはなに考えてるの?」を元にしており、作家の浅生鴨氏の発案で書籍化が決まりました。寅ちゃんは、おそらく人の世を眺めつつも、猫ならではの視点で哲学的な言葉を発します。そのつぶやきを厳選して収録し、寅ちゃんのさまざまな表情と併せて掲載しています。
この書籍は、ただの写真集ではなく、人と猫の間で交わされる深い対話を感じさせる構成になっており、読者に新たな気づきを与えます。各ページには異なるレイアウトが施され、デザインにもこだわりが感じられます。
手作りの温もりと革職人の技
本書の特筆すべき点は、その装幀が本革で行われていることです。製本に際しては、熟練の職人が一冊一冊手作りで行うため、同じものは二つとありません。革の選定から全ての過程を手掛け、その結果、各本が持つ特有の風合いや質感が生まれています。手作業のため製本技術には限界があり、今では日本で本革装幀の一般書籍がほとんどなくなっている中、まさに貴重な一本となることでしょう。
持続可能な素材の選択
また、革の調達には、大阪の金魚製鞄と協力しています。新しい革を使わず、レザークラフトの現場で余った端切れを利用することで持続可能なものづくりを追求しています。こうした取り組みは、環境に配慮した本としても注目されています。
一冊のアートとしての存在
本書は、厚みの異なる革を使用しながら製作されているため、表紙の美しさや質感がそれぞれ異なります。また、専用の筐を用いて、手書きのナンバリングが施されることで「世界に一冊だけの本」という特別感も生まれています。読者はページをめくる楽しみだけでなく、プロダクトとしての所有感をも楽しむことができるのです。
遊び心とアートの融合
本書の企画を手掛けた浅生鴨氏は、「この本はつくりたかったから、遊びとして作った。生産性やコストを無視して、高価かもしれないが、みんなで楽しむアートイベントとして位置づけてほしい」と語っています。本書は単なる書籍という枠を超え、文化的なイベントの一環とも言える存在です。
商品情報
書籍は、特装版と通常版の2種類があり、特装版は21,800円+税で、本革装丁と金箔圧しが施されています。通常版は9,400円+税と手に取りやすい価格で提供されています。予約は特設サイトで好評受付中です。
最後に
この特別な一冊は、猫が持つ独特の視点と深い哲学が洩れ出る作品であり、猫好きには堪らないコレクションとなることでしょう。ぜひ一度手に取って、その魅力を感じ取ってみてはいかがでしょうか?
会社情報
- 会社名
-
ネコノス合同会社
- 住所
- 東京都世田谷区上馬3-14-11 YSDビル7F
- 電話番号
-
03-6804-6001