新しい介護DXの潮流！協働化プロジェクトで進化する介護現場

新しい介護DXの潮流！協働化プロジェクトの実施

介護業界において、デジタルトランスフォーメーション（DX）の必要性がますます高まっています。業界の変化に柔軟に対応するためには、個々の法人が単独で行うのではなく、協力して取り組む体制が求められています。これに応じて、株式会社ソラジョウがスタートさせた「協働化プロジェクト」は、小規模法人でも取り組みやすい新しい介護DXのモデルです。

背景と課題の明確化

このプロジェクトの背景には、過去の失敗経験があります。グループ会社の介護施設では、紙ベースの管理や属人的な運用が影響し、業務の非効率化に直面していました。ITツールを導入しても職員の反発に直面し、混乱が生じたことも。その結果、職員の大量退職という苦痛な選択を余儀なくされました。この経験から、私たちはただITツールを導入するだけでなく、根本的な課題に取り組む必要があると気づきました。特に「人中心のDX」を重視し、職員の育成と組織づくりを先行させることが重要です。

協働化プロジェクトの概要

この「協働化プロジェクト」は、複数法人の協力を通じて、介護現場におけるDXを促進する新しい取り組みです。具体的には、以下のような特徴があります。

1. コスト削減と業務効率化
- 複数法人で情報基盤を共用することで、DX導入のコストを抑え、業務の効率化を図ります。これにより、小規模法人でも安心して参加できる環境を整えます。

2. 人中心のアプローチ
- 従業員に関する情報を一元管理し、採用・育成・評価・配置を統合することで、各職員の能力を最大限に引き出す仕組みを提供します。

3. やさしいDX研修
- DXを推進するために、職員向けの実践的な研修を実施。ITに不慣れな方でも「できた！」と実感できる内容です。

明確なルールで運営

本プロジェクトには、協働化を進めるための具体的なルールがあります。全法人で統一した導入スケジュールや、クラウド型業務ツール「kintone」の利用を含む、標準化された運用が行われます。これにより、非効率を排除しつつ、業務や情報の標準化も実現します。また、コミュニティーを形成することで、情報やノウハウの共有の場も提供します。

セミナーと見学会の実施

このプロジェクトのキックオフとして、介護労働安定センター主催のセミナーが開催され、法人の枠を超えて情報共有が行われました。「ICT化で実現！介護現場の情報管理と生産性向上」というテーマで、DXの必要性やkintoneを活用した成功事例などが紹介されました。さらに、見学会も予定されており、実際の介護現場でICTがどのように活用されているかを体験できる機会が提供される予定です。