循環型社会の実現に向けた取り組みとして、コクヨ株式会社と株式会社ECOMMITが、不要品回収・選別・再流通サービス「PASSTO」を活用したトライアルを開始しました。
本取り組みでは、コクヨの東京品川と大阪本社のオフィスに「PASSTO」を設置し、社員から不要になった文房具や衣料品などを回収します。回収された資源は、コクヨとECOMMITが共同で分析し、素材や種類を調べます。
分析結果に基づき、ECOMMITのトレーサビリティデータなどを参考に、循環型のものづくりについて学ぶワークショップを社員向けに開催する予定です。ワークショップでは、社員が資源循環への理解を深め、循環型社会への意識を高めることを目指しています。
コクヨは、循環型社会への貢献をマテリアリティのひとつとして掲げており、2023年に循環指針「SUTENAI CIRCLE」を作成しました。「SUTENAI CIRCLE」では、「使用」「回収」「再資源化」の3つの領域を強化し、ユーザーや静脈産業とのコミュニケーションを通じて、真に循環する製品へのシフトと循環のためのサービスを展開していくことを目指しています。
今回のトライアルは、コクヨが掲げる「SUTENAI CIRCLE」の理念を具現化する取り組みです。社員が実際に資源循環に参加することで、循環型社会への意識を高め、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。
「PASSTO」は、不要品回収・選別・再流通を一気通貫で行うオリジナルブランドのサービスです。オフィスに「PASSTO」を設置することで、社員にとって身近な資源循環の入り口となり、より気軽に資源循環へ参加できる場を創出します。
「PASSTO」は、衣類だけでなく、多品目のリユースに取り組むことができ、導入企業と連携の上で株式会社ECOMMITのアセットを活用した学びの機会も提供しています。すでに、サイボウズ株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社、中部電力株式会社 本店ビルなど多くの企業が「PASSTO」を導入しています。
今回のトライアルを通じて、コクヨは社員の資源循環への意識を高め、循環型社会の実現に向けて大きく前進すると期待されています。