『潮音』刊行決定
2025-01-20 10:25:40

宮本輝の歴史小説『潮音』、全4巻が4ヶ月連続刊行決定!

宮本輝初の大河歴史小説『潮音(ちょうおん)』の全貌



文藝春秋が、作家の宮本輝による初の大河歴史小説『潮音』を1月20日より4ヶ月にわたって刊行すると発表しました。この作品は、幕末から明治初期の日本を舞台にした壮大な物語を描いており、特に主人公の薬売りたちの視点から、当時の歴史的背景をリアルに伝えます。

富山を舞台にした壮大なストーリー



『潮音』の物語は、越中富山を背景に展開され、幕末の時代を生きる主人公、川上弥一の人生を追います。弥一は富山藩の影響を受けながら成長し、やがて薩摩藩の行商人となります。彼が経験する産業や売薬業の過程を通して、当時の日本社会の変革や人々の心情に迫ります。特に、薩摩藩が幕府と対抗する力を蓄えていく様子は、この時代の歴史的背景を知る上での重要な要素です。

歴史ロマンと深い人間ドラマ



『潮音』は、黒船来航から明治維新、そして日本の近代化の過程を巧みに描いています。司馬遼太郎の作品を彷彿させる広がりを持った歴史ロマンで、読者は当時の社会の中での人々の葛藤を深く考えさせられます。また、宮本輝ならではの人間の生きる意味に対する問いかけが散りばめられており、現代の日本人にとっての「羅針盤」としても機能する作品に仕上がっています。著者は、「十年がかりで書き上げました。薬売りたちと幕末・明治の長い旅をどうかお楽しみください」とコメントしています。

初回配本限定特典「讀む藥」



加えて、全4巻の初回配本には、実際に江戸時代に使用されていた「薬袋」を模した特典冊子「讀む藥」が用意されています。この特典には、宮本さんから読者への直筆のメッセージが含まれており、ファンにとっては非常に魅力的な逸品となるでしょう。

トークイベントの開催



『潮音』の公開を記念して、物語の舞台となる富山で宮本輝によるトークイベントも計画されています。著者がどのように作品を創作したかや、その背後にある苦労を語る予定です。参加者は現地観覧が締切りましたが、オンラインでの聴講が可能とのことです。この機会に、作品への理解を深めることができる絶好のチャンスです。参加申し込みは公式サイトから可能ですが、オンライン定員に限りがありますのでお早めの申し込みが推奨されます。さらに、当日には『潮音第一巻』のサイン本も販売される予定です。

著者宮本輝のプロフィール



宮本 輝は1947年、兵庫県神戸市に生まれました。大学卒業後に広告代理店での勤務を経て、1977年に「泥の河」で太宰治賞を受賞し、翌年には「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核療養を経て旺盛な執筆活動を行い、『道頓堀川』『青が散る』『流転の海』などの名作を生み出してきました。今回の『潮音』は、彼の歴史小説として新たな足跡を刻む重要な作品となることでしょう。

書誌情報



  • - 書名: 潮音第一巻
  • - 著者: 宮本輝
  • - 定価: 2,420円(税込)
  • - 出版社: 文藝春秋
  • - 発売日: 2025年1月20日
  • - ISBN: 978-4-16-391936-2
  • - 書誌URL: 文藝春秋書籍情報

宮本輝の新たな挑戦が、どのように現代の読者に響くのか、期待が高まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
株式会社文藝春秋
住所
東京都千代田区紀尾井町3-23
電話番号
03-3265-1211

関連リンク

サードペディア百科事典: 富山県 富山市 歴史小説 宮本輝 潮音

Wiki3: 富山県 富山市 歴史小説 宮本輝 潮音

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。