2025年1月17日、呼子町のキャランコビーチで呼子小学校主催のビーチクリーン活動が行われました。今年のイベントには呼子町内外から110名もの参加者が集まり、地域全体が一緒になって海岸の清掃に取り組む姿が見られました。
今回のイベントは、昨年初めて開催されたビーチクリーンの2年目となります。特に今年は、3年生が主催を担当し、学年を超えて活動が引き継がれることで、地域社会とのつながりを強める試みが評価されています。子どもたちの元気な姿は、参加者だけでなく、地域の人々にも感動を与えました。特に、近隣の保育園の園児たちやその保護者も参加し、子どもから大人までが一緒に活動する姿には和やかさが感じられました。さらに、遠方からも参加者があり、熊本県の天草市からも訪れるなど、地域を越えた絆が形成されています。
また、ビーチクリーンに参加した3年生は、環境保全について学びながら、ペットボトルのキャップを使ったアップサイクル作品のキーホルダーも紹介しました。このキーホルダーはイカと星をモチーフにしたもので、参加者に感謝の気持ちを込めて手作りで贈呈されました。子どもたちの熱意と創造力が注がれたプレゼントは、「温かい気持ちになる」と参加者に大変好評でした。
さらに、今回のビーチクリーン活動には、プロスポーツチーム・サガン鳥栖のマスコットキャラクター、ウィントス君も駆けつけました。子どもたちと交流しながら活動をサポートし、その姿に会場は笑顔で溢れました。こうしたプロスポーツとの連携が、イベントの魅力を一層引き立てています。
呼子小学校が目指すのは、持続可能な「里海づくり」です。里海づくりは、物質循環、生態系の豊かさ、そして地域とのふれあいを基本にしています。具体的には、森、川、里、海がつながる活動の場を創造し、それに地域の人々や子どもたちが主体的に関与することが大切です。呼子小学校の取り組みは、このようにして健全な里海の保全と創出を進めています。
ビーチクリーン活動は、昨年からの試みを3年生が引き継ぎ、地域社会に根差した継続的な取り組みとなりました。多様な参加者が一つになり、環境保護の意識を高めることができたことは、未来の持続可能な社会への重要なステップです。呼子町の子どもたちが、やがて大人になった時に誇りを持てるふるさとの姿を育むため、これからも地域と共に歩み続けていきます。