クロスプラスが描く新しいファッションの未来
創業70年を誇るクロスプラス株式会社(愛知県名古屋市)が、経済産業省の定めるDX認定事業者として2025年に正式に認定を受けたことを発表しました。この認定は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて、今後のファッション業界における新しい価値を創造していくための重要なステップと位置づけられています。
DX認定制度とは
DX認定制度は、2020年に施行された「情報処理の促進に関する法律」に基づいており、デジタルガバナンス・コードに沿った形で、企業がDX推進を目的にどのような取り組みを行っているかを評価するものです。これにより、企業は成長のための準備が整っていると認められます。
コロナ禍における挑戦
クロスプラスは、コロナウイルスの影響により厳しい環境に置かれているアパレル業界において、リアル店舗を活かした新しい購買体験の創造に取り組んできました。特にデジタル化を進めることで、業界全体の価値向上を図り、多くのユーザーに愛されるファッションを提供しています。
具体的なDX戦略
クロスプラスが採用したDX戦略の一環として、まずは業務プロセスの可視化を図るためにRPAを導入し、またリモートワーク環境を整えるなど、社内業務のデジタル化を推進しました。これにより、社内全体のデジタルリテラシー向上にも寄与しています。
サプライチェーンのデジタル化
クロスプラスは、サプライチェーンを全てデジタル化し、一元管理する環境を整えました。これにより、各プロセスの可視化が実現し、課題を迅速に特定できるようになりました。効率的な業務プロセスは、無駄を排除し、新たな価値を創出する基盤となっています。また、商品の安全性と持続可能なものづくりにも配慮しています。
社内DXの強化
社内DX化をさらに進めるため、クロスプラスでは各部署にデジタル推進者を設置し、DXスキルの向上に取り組んでいます。デジタル人材育成研修も行い、社内のITリテラシーを高める施策を実施しています。これにより、DX推進を全社的な運動に育てていくことが期待されています。
未来への展望
これまでの取り組みにより、3Dデザイン技術やECでのライブコマースといった新たなビジネスモデルの導入を進め、顧客体験の向上を目指しています。今後はさらにAI技術の活用やデータ分析を加速し、より豊かで魅力的な商品を提供していく計画です。また、持続可能な社会の実現にも寄与することが期待されています。
クロスプラスの会社概要
クロスプラス株式会社は、婦人服を中心に衣料品や生活用品の企画・製造・販売を行っているライフスタイルプロデュース企業です。特に、70年の歴史が培った販売店ネットワークを背景に、消費者の声を活かした商品作りに注力し、Plushに個々の価値を加える取り組みを大切にしています。詳細は公式サイトをご覧ください。
クロスプラス公式サイト