生産者支援の新施策
2024-09-18 16:13:10

猛暑で影響を受けた生産者支援のための新たな取り組み

近年、夏の猛暑がもたらす影響は特に大きく、農業従事者にとって厳しい現実をもたらしています。特に西日本では、猛暑により青果の収穫量が減少し、通常であれば流通市場に乗ることができる規格外品が増加しています。これらの規格外品は、見た目やサイズから判断されて売れ残り、最悪の場合は廃棄処分となっているのが現状です。

このような中、一般社団法人グリーンコープ共同体は、辛い状況に直面している農家を支えるために、従来のルールを変更しました。これまで規格外品として扱われがちだった青果を、正規品と同じ価格で仕入れ、消費者に届けるという施策です。これにより、味や品質には問題がない青果が、規格外の理由で流通から外れることがなくなります。

猛暑の影響は様々であり、例えばミニトマトの出荷量は前年比で35.3%の減少、キャベツは31.0%、大根は26.5%といった厳しい数値が示されています。生産者たちは、収穫量の低下により収入が減少し、生活が苦しくなっている状況です。

このような背景から、グリーンコープ共同体では事前に多くの生産者に対してヒアリングを行い、彼らの声や厳しい現実を共有しました。これに基づき、規格外青果を正規品として扱うことで、生産者の困難を少しでも軽減できるよう努めています。これからの取り組みにより、多くの農家が希望を持てることを願っています。

グリーンコープ共同体は、2018年に設立された団体で、主に九州地域を中心に、近畿、中国、福島の16の生協が協力し合っています。各地の生活協同組合を通じて、安心・安全な食の提供に努めており、その活動は地域に根ざしたものとなっています。例えば、「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の思いから、生協組織が始まりました。

現在、グリーンコープ共同体はサイトを通じて、また地元の生協の店舗を通じて、規格外青果の販売を開始しています。消費者がこの取り組みに気づき、支持してくれることで、生産者たちにとっても明るい未来が開けることを期待しています。地域の農業を守るために、我々消費者も少しの意識を持ち、規格外青果に対して偏見を持たずに手に取ることが重要です。私たち一人一人の行動が、農家を助け、地域を支える力になります。


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会社情報

会社名
一般社団法人グリーンコープ共同体
住所
福岡県福岡市博多区博多駅前1-5-1博多大博通ビルディング4F
電話番号
092-481-4800

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