福祉用具メーカーアシストとKANNAの連携
大阪府河内長野市に本社を持つ株式会社アシストが、東京都の株式会社アルダグラムが提供する現場DXサービス「KANNA」を導入したことが報告されました。このサービスは、アシストの業務効率を劇的に向上させ、新商品開発を加速させることに寄与しています。
KANNA導入の背景
アシストは、30年以上にわたって重度肢体不自由児向けの座位保持装置をフルオーダーで製作・販売している福祉用具メーカーです。製造過程では、行政への申請や顧客とのコミュニケーション、製造部門との連携が必要不可欠ですが、これまでは情報が担当者ごとに管理されており、分散していました。このため、情報の属人化が顕著で、特に手書きのメモでは情報伝達の精度に課題が残っていました。
KANNAの機能と効果
KANNAは、視覚的に進捗状況を管理できる案件ボード機能を持ち、営業担当者や製造部門がリアルタイムで情報を共有できるようになっています。また、顧客からの要望や現場の写真をスマートフォンで直接入力できるため、手戻りリスクが大幅に減少しました。これにより、業務の効率化が進みました。
営業担当者は外出先でも最新の案件情報にアクセスできるようになり、社内でのやり取りが減少。さらに、過去の顧客情報を簡単に検索できるため、提案力も向上しています。
新商品開発に関しても、KANNAを通じてアイデアの進捗が可視化され、開発スピードが速まっています。以前のように口頭でのやり取りで忘れられることがなくなり、プロジェクトがスムーズに進行するようになりました。
アシストの企業概要
株式会社アシストは、個々の身体状況や生活スタイルに応じたフルオーダーメイドの座位保持装置を提供しており、採寸から製作、納品、アフターケアまで一貫したサービスを展開しています。独自の技術とノウハウで、身体に障害のある子どもたちの豊かな生活を支援し、自立を促進します。
KANNAとアルダグラムの取り組み
「KANNA」は、非デスクワーク業界における現場生産性向上を目指したサービスです。2020年にプロジェクト管理アプリがリリースされ、その後も多言語対応が進み、世界中の70,000社以上で利用されています。シンプルで使いやすい設計により、ITツールに不慣れな方でも簡単に活用できるのが特徴です。
まとめとして、アシストのKANNA導入は、業務を効率化し、新商品開発も加速させています。これにより、同社の成長と福祉用具市場における競争力向上につながることでしょう。