マッスルスーツ革命
2022-02-02 11:26:32
介護業界に新たな風!マッスルスーツでリハビリ革命を起こす
介護業界に新たな風!マッスルスーツでリハビリ革命を起こす
新型コロナウイルスの影響を受けて多くの介護施設が活動制限を強いられる中、入居者のADL(日常生活動作)低下が深刻な問題となっています。特に介護業界では、将来的な理学療法士や作業療法士のリソース不足も懸念されており、介護施設でのリハビリを自動化・仕組み化することが求められています。このような背景のもと、メグラスは東京理科大学が発足させたベンチャー企業、イノフィス社との提携により、「マッスルスーツEvery」を使ったリハビリテーションの実証評価を開始しました。
新型コロナウイルスがもたらした介護の課題
コロナ禍において、メグラスが運営する介護施設でも外出禁止や面会制限が実施され、マッサージなどの訪問サービスも中止されました。その影響で、入居者の活動範囲は大きく制限され、広島大学の調査では介護施設の32.5%が運営状況に大きな変化を経験していると報告されています。さらに、認知症の人々においても、行動心理症状の悪化やADLの低下が見られるようになりました。
介護需要と理学・作業療法士不足の深刻化
今後、介護施設におけるリハビリは主に理学療法士・作業療法士が担当しています。しかし厚生労働省のデータによれば、2025年にはこれら専門職の需要が大幅に増加するため、定員不足が大きな問題となるでしょう。このままでは、入居者様に十分なリハビリテーションを提供できない状況が懸念されています。介護士だけで行うリハビリができる環境整備が進められない限り、今後の介護サービスに課題が残ります。
マッスルスーツを用いた新たなリハビリ法
メグラスは、イノフィス社の協力を得て、リハビリテーションの実証評価を行い、入居者様のリハビリを行う際に「マッスルスーツEvery」を導入しました。このスーツは元々作業職の腰を守るために開発されたもので、動きにそって自然にサポートする設計になっています。通常、マッスルスーツは重いものを持ち上げるためのサポートをするために空気圧を利用していますが、その機能を逆手に取ってリハビリの負荷に利用しました。
実証評価の成果
2021年7月から11月にかけて、入居者様4名が「マッスルスーツEvery」を用いたリハビリに参加しました。その結果、全員が下腿機能の改善を示し、特に「連続腿上げ回数」で380%の伸びを記録しました。その他の評価指標でも明らかな向上が見られ、入居者様の生活の質を向上させる一助となりました。
将来への期待
実証を通じて、身体機能が改善されたことによる生活改善やモチベーションの向上、さらには不眠の改善につながったケースもあります。「医師からは車椅子が限界と言われたが、これで自分の足で歩けるようになれた」と喜びを語る入居者様もいらっしゃいました。
今後、メグラスとイノフィス社はこの結果を元に新たなリハビリテーション法の適用範囲を広げていく予定です。介護士の負担軽減や、在宅でのリハビリテーションの実践も期待されます。手軽で効果的なリハビリを求める介護業界に新たな選択肢が生まれることが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社メグラス
- 住所
- 愛知県名古屋市東区葵3-14-3
- 電話番号
-
052-508-7713