浜松町駅徒歩6分！老朽マンション建替えで25階建てタワー誕生へ

浜松町駅徒歩6分！老朽マンション建替えで25階建てタワー誕生

東京都港区浜松町駅徒歩6分にある「東京自興ビル・国分マンション」の建替え計画が大きく前進しました。老朽化と耐震性の問題を抱えていた同マンションは、日鉄興和不動産株式会社の協力のもと、建替組合を設立。地上25階建てのタワーマンションへの建て替えが実現することになります。

1968年竣工の老朽マンション、建替えの必要性

1968年に竣工した「東京自興ビル・国分マンション」は、地上13階建て、住戸79戸と事務所2区画の複合施設でした。しかし、築年数の経過に伴い、老朽化が進行。東日本大震災を契機とした2011年の再生検討、そして2013年の耐震診断では「地震で倒壊または崩壊する可能性が高い」という厳しい結果が出されました。

加えて、原因不明の漏水や赤水の発生、給排水設備の老朽化、修繕積立金の不足など、多くの問題を抱えていました。これらの問題を解決し、居住者の安全と快適性を確保するためには、建替えが不可欠と判断されました。2023年12月の建替え決議集会では、権利者全員の同意が得られ、建替組合の設立に至りました。

借地権からの所有権への転換、容積率緩和も活用

建替え計画は、いくつかの大きな課題を克服することで実現しました。まず、マンションが借地権であること。通常、借地権のマンション建替えは困難ですが、今回のプロジェクトでは、隣地との協力により建替え敷地の拡大に成功しました。

さらに、東京都のマンション建替法に基づく容積率の特例緩和制度を活用。都市計画上の指定容積率400％を約620％に増加させることで、事業性の向上を図りました。この取り組みは、国土交通省による令和6年度「マンションストック長寿命化等モデル事業」にも採択されています。

建替え後のマンション、地域貢献も期待

建替え後のマンションは、地上25階建て、総戸数108戸（住宅107戸、事務所1区画）の大規模なものになります。延床面積は約12,530㎡と、建替え前と比較して大幅な増加が見込まれます。

建替えによって、耐震性・防災性の向上はもちろんのこと、地域の防災・環境への貢献も期待されています。新しいマンションには、公開空地などの整備が計画されており、地域住民にとってより安全で快適な環境づくりに貢献すると考えられます。

日鉄興和不動産の豊富な実績

日鉄興和不動産は、長年にわたるマンション建替え事業への取り組みで、豊富な実績を誇ります。これまでに30件以上の建替えを成功させており、その専門性と経験は今回の事業にも大きく活かされています。同社は、業界をリードする存在として、今後も新たな事業手法に挑戦し続けると表明しています。

まとめ

「東京自興ビル・国分マンション」の建替え計画は、老朽マンション再生における一つのモデルケースとして、注目を集めています。借地権、耐震性、資金不足など、多くのハードルを克服したこのプロジェクトは、今後のマンション建替え事業においても重要な示唆を与えてくれるでしょう。浜松町の街の風景も大きく変わる、この計画の今後の進展に期待です。