インパムシールがTeachme Bizでの新たな挑戦
株式会社インパムシールは、食品や医薬品向けのラベルを制作する老舗メーカーです。長年にわたる品質と信頼性を支えてきた同社ですが、最近の業界の変化に対応しつつ、品質面での課題に取り組んでいます。ここでは、同社が導入したAIを活用したマニュアル「Teachme Biz」がどのように不適合品の発生を半減させ、コスト削減を実現したのか、その背景や成果について詳しく探っていきます。
導入の背景と目的
インパムシールは1950年に創業以来、デザインラベルからパッケージ資材までを手掛け、多くの業種に対応しています。しかし、業務が多品種少量生産であるため、同じ製品でも数ヶ月から数年の間があくことが多く、新人教育にも長い年月がかかるという課題がありました।
そこで同社は、品質向上と人材育成のためTeachme Bizを導入する決断をしました。従来3年を要していた新入社員教育をわずか3ヶ月に短縮できるという期待のもと、このプラットフォームを不適合報告や改善策の共有に利用することにしました。
Teachme Bizの活用法
Teachme Bizは一般的にマニュアル作成のツールとされていますが、インパムシールでは不適合報告と再発防止の仕組みとして活用されています。
1. 不適合報告のフロー
不適合が発生した際には、現場の担当者や品質管理、直属の上司、外部の第三者がその場に集まり、原因分析を行います。問題点を特定し、写真や動画を使いながら即座に教訓を記録。Teachme Bizを利用して報告書や対策書を作成します。
2. QRコードによる情報アクセス
作成した報告書はQRコードとして出力され、それを次回の製造時に作業者が読み取ることで、過去の失敗や注意点を瞬時に確認できます。これにより、作業者は必要な情報を必要なときに入手できる仕組みが整っています。
3. 技術の可視化
長い間スキルが属人的であった工程について、Teachme Bizで作成した映像や画像を用いてプロセスを可視化しました。これにより、新人社員がよりスムーズに技術を習得できるようになりました。
実現した成果
Teachme Bizの導入により、インパムシールは以下のような成果を上げました。
- - 月の不適合品発生件数が50〜60件から20〜30件に減少。
- - 年間1,000万円弱のコスト削減を実現。
- - 教育期間が3年からわずか3ヶ月に短縮。
教育期間の短縮
例えば、Teachme Bizのおかげで量産時の待機時間を有効活用できるようになり、新人は必要な知識を効率よく学べるようになりました。
心理的安全性の向上
また、現場の社員からも「画像や手順を見たほうが早く理解できる」という声が寄せられ、教育内容が理解しやすくなったと好評です。これにより、社員が自信を持って判断する環境が整い、心理的安全性も向上しました。
今後の展望
今後もインパムシールは、Teachme Bizを中核ツールとし、失敗のデータを資産として蓄積していく方針です。それによって、さらにシール・ラベルの品質向上と持続的な成長を目指すとともに、顧客満足の向上に繋げていく考えです。
代表取締役の岩田大樹氏は、「失敗を責めず、次に活かす仕組みを作り続けることが重要」と語っています。今後もTeachme Bizを活用し、次世代の製造業のモデルを示していくことでしょう。