Whoscallが警察政策学会で詐欺対策の重要性を訴える
2024年9月26日、警察政策学会の外国制度研究部会において、電話・ネット詐欺対策アプリ「Whoscall」を展開するWhoscall株式会社の日本事業責任者、ロー・ウェイチェン氏が講演を行いました。講演テーマは「Whoscallが築くグローバル詐欺対策エコシステムと啓発の重要性」。近年増加する巧妙化する詐欺被害に対し、同社が取り組むグローバルな詐欺対策と啓発活動の重要性を訴えました。
警察政策学会とWhoscallの連携
1989年設立の警察政策学会は、日本の社会安全に関する問題を研究する団体です。中でも外国制度研究部会は、諸外国の警察制度や治安情勢の研究に力を入れています。Whoscallは世界規模で詐欺対策サービスを展開し、膨大な詐欺情報を集約していることから、同部会より講演依頼を受けました。
グローバルな詐欺対策エコシステム
講演では、Whoscallの日本における取り組みと、親会社である台湾のGogolook社の国際的な活動が紹介されました。台湾、マレーシア、タイ、香港、フィリピンなど、多くの国・地域で詐欺啓発・防止活動に貢献。台湾では警察当局、韓国では金融監督院など、各国機関と連携し、詐欺対策に当たっています。日本では、福岡市や渋谷区の実証実験プロジェクトにも参加しています。
Whoscall:世界で1億ダウンロード突破の詐欺対策アプリ
Whoscallは、AI技術を用いて詐欺電話番号を検出するスマートフォンアプリです。26億件もの電話番号データベースと、SMSのハイパーリンクスキャンテクノロジー、そして最新の「URLスキャン」機能により、0.5秒で不審なSMSや悪意のあるリンクを検出します。
その高い精度と信頼性から、台湾では国民の半数以上が利用するなど、世界中で1億ダウンロードを超える実績を誇ります。2015年にはApp Store、2013年と2016年にはGoogle Playでベストアプリに選出されるなど、高い評価を得ています。Googleの元CEO、エリック・シュミット氏からも称賛された実績もあります。CEOのジェフ・クオ氏は、2020年には台湾総統イノベーション賞を受賞しています。
日本の取り組みと今後の展望
Whoscallは、日本の急増する詐欺被害への対策として、2020年に日本法人を設立しました。福岡市に拠点を置くことで、スタートアップ企業支援の充実した環境を活用し、日本市場におけるサービス拡大を目指しています。今後も、AI技術を活用した高度な詐欺検出技術の開発と、啓発活動を通じて、日本の安全・安心な社会に貢献していくとのことです。
まとめ
Whoscallの警察政策学会での講演は、グローバルな視点からの詐欺対策の重要性を改めて認識させる機会となりました。AI技術を活用した先進的なサービスと、各国機関との連携によって、今後の詐欺対策に大きな期待が寄せられます。