アスプレイとクリス・レヴァインのコラボで誕生した美の極み「ザ・ダイアモンド・クィーン」

アスプレイとクリス・レヴァインのコラボレーション "ザ・ダイアモンド・クィーン"

エリザベスII世女王陛下の即位60周年、ダイアモンド・ジュビリーの特別な年を祝うために、ラグジュアリーブランドのアスプレイが、有名な照明デザイナーのクリス・レヴァインとのコラボレーションを実現しました。このプロジェクトは、女王陛下が1953年に戴冠式で着用した王冠を復刻し、それを美術品として共に創り上げるという試みです。

女王陛下の肖像と王冠の復刻

クリス・レヴァインは2004年に、ジャージー・ヘリテージ・トラストの依頼で制作した女王陛下の肖像写真作品「エクアニミティ（平静）」を基に、新しい魅力を引き出すために行動を起こしました。アスプレイの熟練した職人たちは、レヴァインのビジョンをもとに、千個のダイアモンドとプラチナ台を使用してその王冠を製作しました。この王冠には、スコットランドのアザミ、ブリテンのバラ、アイルランドのシャムロックといった意匠が施されています。

製作には1年以上もかかり、王冠は長方形のプラチナプレートに基づいておりるなど、オリジナルに忠実に仕上げられています。職人たちによる精緻なセッティング作業により、15種類のサイズ違いのダイアモンドが見事に散りばめられ、さらにフレッシュウオーターパールがグラデーションで並べられ、美しさがより一層引き立てられました。19.74カラットのイエローダイアモンドが王冠の中央に配置され、プラチナでのホールマークやダイアモンド・ジュビリーを記念する印も施されています。

コラボレーションの意義と慈善活動

このコラボレーションは「ザ・ダイアモンド・クィーン」と名付けられ、その王冠はダイアモンド・ジュビリーを祝うために6月の1ヶ月間、匿名入札方式で競売にかけられます。競売によって得られた収益は、女王陛下が運営する二つの慈善団体であるウッドランドトラストとQESTに寄付される予定です。これにより、アスプレイの職人技の伝承やクリス・レヴァインの名声が一層強化されることでしょう。

ウッドランドトラストとQESTの活動

ウッドランドトラストは1972年に設立され、英国の森林保護を目指して活動しています。これまでに2万エーカーの森林を保護し、地域の住民に森林の大切さを知ってもらうための啓蒙活動を行っています。また、QESTはエリザベス女王陛下奨学金トラストとして設立され、職人や女性労働者を支援するための奨学金を提供し、伝統工芸を小さなブランドからサポートしています。

アスプレイとクリス・レヴァインの魅力

アスプレイは1781年に設立され、多様な商品を提供するブランドとして知られています。一方、クリス・レヴァインは光をアートへと昇華させる才能を持ち、多くの著名なアーティストとのコラボレーションを行い、照明アートの世界に新たな地平を開拓しました。

この王冠は6月25日までアスプレイのニューボンドストリート旗艦店で展示された後、6月26日から7月5日にかけて開催される「マスターピースフェア」での展示も予定されています。これにより、歴史的かつ芸術的な作品を目の当たりにできる貴重な機会が提供されるでしょう。