UESHIMA MUSEUM ANNEXが誕生
2025年1月15日、東京都渋谷区千駄ヶ谷に新たに「UESHIMA MUSEUM ANNEX」が開館します。この新たな美術館は、2024年6月に渋谷教育学園の敷地内で開館した本館に続いてのオープンとなります。ANNEXの開館を記念して、現代日本を代表する美術作家、今津景の個展が開催されることが決まっています。今津は2020年にフランスのPrix Jean François Pratでファイナリストとして選出され、2022年にはドイツ・カッセルで開催される国際展「ドクメンタ15」にも招待されるなど、その国際的評価は高まる一方です。
展覧会の内容
今津景展は、2025年1月11日から3月23日まで東京オペラシティ アートギャラリーで行われる大規模個展の一環として、UESHIMA MUSEUM ANNEXでも開催される予定です。展示される作品には、2019年に制作された最大級の作品《生き残る》を含む、今津の作品コレクションから選ばれた12点が含まれます。
今津の絵画は、インターネット上で集めた多様なイメージをもとに、画像編集ソフトを用いて合成・改変した下図から油彩で描かれます。このプロセスを通じて表現される流動性や絵具の質感は、下図作成の段階で非常に緻密に設計されています。また、作品には画像データの処理によるバグやグリッジも反映され、従来の絵画手法では得られない新しい視覚体験を提供します。
今津景の作風とテーマ
今津が収集する画像は、個人的な生活から社会問題、歴史、文化に対する意識まで、さまざまなテーマに関連しています。この展覧会は、彼女のキャリアの初期から現在まで約20年間を横断するものであり、その中で彼女が経験した多くの変化は作品に大きな影響を与えています。日本からインドネシア・バンドゥンへと活動拠点を移した彼女の経験は、また異なる文化や生活様式との相互作用を生み出し、その結果としてモチーフの多様性が増しています。
また、今津の作品におけるモチーフは、社会や環境に対する問いかけの変遷を映し出しています。インドネシアと日本という二つの国が彼女の内面でどのように結びつくかが、彼女の作品に新たな層を与えています。観覧者には、今津の作品を通して、彼女が提起する問いに対し、自分自身の経験と感性を重ね合わせて考える機会を提供したいと願っています。
アクセスと詳細情報
UESHIMA MUSEUM ANNEXは、東京メトロ副都心線の北参道駅から徒歩約3分の位置にあり、明治通り沿いに開館されます。本館からは離れていますが、非常にアクセスしやすい立地です。本館と合わせて、またANNEX単独でも、ぜひご来館いただき、豊かな文化体験をお楽しみください。
詳細な予約方法や展覧会の具体的な情報については、準備が整い次第、公式ウェブサイトやSNSでお知らせいたします。
お問い合わせ:
UESHIMA MUSEUM事務局
メール:
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