台湾の雲林県がテレビ東京と提携、農産物の輸出を強化

台湾雲林県とテレビ東京の提携

2025年のFOODEX JAPANを前に、台湾の雲林県政府は日本のテレビショッピングチャンネル「テレビ東京虎ノ門市場」と合作覚書（MOU）を取り交わしました。この協力により、雲林県の特産品である農産物や加工食品を日本市場に広め、売上目標として3000万元（約13億円）の達成を目指しています。

提携の概要

協約は、雲林県の張麗善県長と株式会社コーポレートプレスメントの代表取締役、勝田康平の署名によって締結されました。株式会社コーポレートプレスメントは「虎ノ門市場」などを運営する企業で、日本全国に高品質な食材を提供する重要な役割を担っています。このテレビショッピングは、テレビ東京系列の6局で同時放送されるため、日本の約70％の人口にリーチすることが可能です。

商品展開の計画

雲林県政府は、提携によって乾燥フルーツや台湾特産のソース、インスタント食品など、地元の高品質な農産加工品を日本に紹介していく方針です。これにより、多くの日本人が台湾の自然の美味しさを体験する機会が増えると期待されています。

農業と食品の貿易関係

雲林県の農業処処長、魏勝徳氏は、過去数年にわたり農産業の高度化や製品の付加価値向上に尽力してきたと述べ、国際的なマーケティングの重要性を強調しました。この提携は、雲林県の製品が日本の家庭に届くだけでなく、「雲林良品」というブランドの国際的な認知度向上にも寄与することが期待されています。

日本市場への進出

さらに、FOODEX JAPANが開催される中で、雲林産の新鮮な野菜が日本のスーパーマーケットに初めて進出しました。販売される商品には、ニンジン、リーフレタス、キャベツ、彩り大根が含まれており、日本の消費者がより簡単に雲林県の高品質野菜を手に入れられるようになりました。

今後の展望

魏勝徳氏は、今後も日本との協力関係を深め、台湾の高品質農産物が国際的に認められる使いですすめる意向を示しています。この新たな動きは、雲林県の農産物貿易が新たなステージに入ったことを意味しており、日本市場での成功を期待する声が高まっています。この提携を契機に、台湾の特産品がより多くの日本の家庭で食卓に並ぶ日が来ることを願っています。