サティス製薬が提供する肌評価試験
埼玉県吉川市に本社を構える株式会社サティス製薬は、化粧品や石鹸の受託製造を行っている企業です。この度、同社が開始した肌に関する評価試験の一般受注が注目されています。特に、その試験項目は国内最多の61項目から成り立ち、化粧品が肌に与える影響を客観的に測定することができるサービスを提供します。
背景と目的
サティス製薬は、これまでは既存取引先の販売メーカーへの付加サービスとして評価試験事業を行っていました。しかし、化粧品業界に限らず、商材の効果と肌状態に関する客観的データを求める異業種からの依頼が増加していることから、一般向けにもサービスを拡大する運びとなりました。
その中でも特に注目されているのが、「テープストリッピングによる角層診断」という評価試験です。この試験は、皮膚表面の細胞を専用のテープで採取し、染色後に画像解析することで肌の状態を詳しく確認できます。最近の試験事例では、冬の乾燥肌に焦点を当て、対象となる年代の女性の肌を調査したところ、ターンオーバーが正常に行われていないことが判明しました。これにより、適切なスキンケア方法が必要であることが浮き彫りになりました。
テープストリッピングによる診断
テープストリッピングは、利用者が最も多い試験の一つであり、非常に基本的ながらも重要な役割を担っています。この手法では、肌状態を正確に評価し、その結果をもとに必要なスキンケア方法を提案することが可能です。ターンオーバーが正常に行われていることが健康的な肌の条件であり、正常な状態では細胞は核を放棄した非成熟な状態にあるのが理想です。しかし、環境要因によってターンオーバーが乱れると、大きさが不均一な細胞が形成され、脆弱な肌となってしまいます。
この試験を通じて、サティス製薬は理想的な肌状態に近づくための手段を解説し、顧客により良い肌の維持を促しています。
他の試験との組み合わせ
さらには、肌の水分量や水分蒸散量の計測を併用することによって、スキンケアの効果を事前と事後で比較し、実証データを収集することも行っています。本試験は、様々な用途での利用ができる柔軟性を備えており、多岐にわたる業界からのニーズに応える形で役立てられています。
サティス製薬の今後
サティス製薬は、今後も多くの業種で利用されるシステム構築を進め、さらに評価試験の数を増やしていく計画です。現在の受託評価試験数の国内最多を維持しつつ、さらなる拡張を図っていく考えです。
会社概要
サティス製薬は、1999年に設立され、化粧品や医薬部外品、石鹸の企画・処方開発及び受託製造を手掛けています。また、顧客からの問い合わせは多岐にわたり、化粧品製造業界に留まらず、医療業界や大学などからも求められています。
会社名: 株式会社サティス製薬
代表者名: 山崎智士
所在地: 埼玉県吉川市平沼1680
URL:
http://www.saticine-md.co.jp/
さらなる進展が期待されるサティス製薬の活動を、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。