生成AI導入から1カ月で業務改善が進展
株式会社オズビジョン(東京都渋谷区、西村良代表取締役)は、ビジネスプロセスの改革と企業文化の進化を目指し、生成AIの導入を進めています。この取り組みの結果、全社利用率は59%から92%に増加し、1カ月で768時間もの業務改善を実現しました。これにより、業務改革の新たな道筋が見えてきました。
生成AI利用率の劇的な向上
オズビジョンは、自社の業務効率化を目的に生成AIを積極的に活用する戦略を採用しており、Perplexity AI, Inc.とのパートナーシップを結ぶことで、本格的な導入が実現しました。2025年5月にはAIトランスフォーメーション推進室を設置し、続いて7月には「Perplexity Enterprise Pro」を全社に導入。これによって、生成AIの業務活用に関する調査が実施され、導入から1カ月の段階で業務活用率が92%に達しました。また、従業員の68%がほぼ毎日利用していることがわかり、明らかに利用が習慣化されていることが伺えます。
AIツールの活用状況
「Perplexity」や「Gemini」といった生成AIが特に活用されており、これにより社内のディープリサーチが加速度的に進展しています。利用者からは、AIによる複数の回答の比較やリサーチ根拠の確認がしやすいことが評価されています。このような機能のおかげで、768時間の業務改善が実現され、資料作成、技術調査、顧客対応において初動と品質の向上が見られました。
実際の活用事例
一例として、カスタマーサポートにおいてGoogleスプレッドシートのAI機能を活用し、お問い合わせの自動分析を実施しました。従来は手作業で30時間かかっていた情報分析作業が、AI導入後は10時間に短縮されました。また、営業オペレーションの自動化も進み、新規リスト作成や請求書の自動化を実現し、月々60時間の業務短縮を果たしています。これらの取り組みは、非エンジニアでも可能な範囲で行われており、社内の幅広い職務にわたるAIの活用が進んでいます。
社員の声
社員からは、導入当初には「AIの違いは理解しているが、具体的に使いこなせるか分からない」という意見が聞かれましたが、実際に業務が効率化されるのを実感する中で、AIの利用が自然と広がっています。プロダクト開発部のマネージャーは、生成AIを通じて専門知識の不足という壁を乗り越え、業務改善を実現したと語ります。このように、AI導入によって社員一人一人が新たな可能性を見出し、挑戦している様子がうかがえます。
今後の展望
オズビジョンは生成AIを基盤にした新たなビジネスモデルや業務プロセスを構築することで、新サービスや新規事業の創出を目指しています。この取り組みは社員一人ひとりの生産性を5倍、10倍に高めることを目的としており、全社がAI活用に取り組む環境作りが今後の課題となります。オズビジョンでは、AIエージェントの開発やAIがドリブンのビジネスモデルを生み出す仲間を積極的に募集中です。これからも進化を続けるオズビジョンに期待が高まります。