岡山県新庄村が母子手帳アプリ『母子モ』を導入し子育て支援を強化

岡山県新庄村において、母子手帳アプリ『母子モ』が新たに導入され、「しんじょう子育てナビby母子モ」として2023年9月2日より利用が開始されました。このアプリは、健やかな成長を願う村の方針、「のびのび育て新庄っ子」に関連し、保護者の育児をサポートする便利なツールとして設計されています。

今回の取り組みは、630以上の自治体で既に導入されている『母子モ』のデジタル母子健康手帳機能を利用しています。このアプリは、こども家庭庁が令和8年度からの電子版母子健康手帳の実施を目指す中で、新庄村が先行導入する形となりました。『母子モ』は、予防接種のスケジュール管理や健診結果の記録、地域のニュース提供をスマートフォンやPCで簡単に行える機能を備えています。クラウドデータの保存により、自然災害などで母子手帳を失った場合にも安心して利用を続けることが可能です。

新庄村では、赤ちゃん訪問のプログラムを通じて、新生児を持つ家庭に保健師が訪れ、成長や環境に関する支援を行っています。さらに、経済的負担の軽減として、不妊治療にかかる費用やチャイルドシートの助成制度も設けており、地域住民をさまざまな形で支援しています。このような背景から、『母子モ』の導入は、村の子育てに対する支援体制をさらに強化する役割を果たすことが期待されています。

また、『しんじょう子育てナビby母子モ』は、スマートフォンやタブレット端末での利用ができ、妊娠から子育てまで総合的にサポートします。妊産婦や子どもに関する健康データをしっかり管理し、予防接種のスケジュールや育児に関するアドバイスを届ける機能が充実しています。さらに、家族とのデータ共有や地域情報の提供機能もあり、忙しい親を手助けする工夫がなされています。特に、育児日記機能では、子どもの成長を記録し、重要な瞬間を写真やメッセージと共に残すことができます。

岡山県新庄村の村長、小倉博俊氏は、「新庄村は、地域社会が子供たちを“宝”として大切にするのを支援するため、このアプリの導入は非常に重要である」と述べています。また、村はICTを活用し、子育て支援をさらに進める「こどもまんなか村」の実現に向けて取り組むとしています。このアプリは、育児や教育に関する情報を迅速に提供し、親子の孤立を避けるための手段として期待されています。

『しんじょう子育てナビby母子モ』は月額サービスが無料で、利用者はApp StoreやGoogle Playからアプリをダウンロードし、気軽にアクセスできます。デジタル化された母子手帳は、地域ごとの制度やサービス情報を提供し、保護者や自治体、医療機関との連携を深め、子育ての負担を軽減することを目指しています。新庄村の取り組みは、今後の地区社会にも多くの影響を与えることが期待されており、デジタル母子健康手帳の普及は子育て環境を大きく変える一歩となるでしょう。