MUGA個展「d●●●p▲▲i■■■」
2022-03-29 13:00:07
現代アートの深層に迫るMUGAの個展「d●●●p▲▲i■■■」京都で開催
現代アーティストMUGAの新たな個展「d●●●p▲▲i■■■」が、2022年4月8日から5月8日まで京都のCOCOTO by COCO Galleryで開催されます。本展は、MUGAが抱く性に対する想像力や、その影響を受けた表現についての深い探求を反映しています。特に、過去の規制の中で育まれた想像力や、その中に潜む真実への探求が中心テーマとなっており、作品群は見た者に新しい視点を提供しています。
本展では、月岡雪鼎の春画「四季画巻」が引用され、その特徴的なモチーフが作品の中核を形成しています。この春画は、男女の交わりが草花と重なり合う美しい表現であり、イギリスのコレクターが所有するため現物を見ることはできませんが、写真データを通じて私たちはその美を感じ取ることができます。MUGAの作品は、このデータを基に抽象的かつ新たなイメージを生み出し、隠された真実や信じがたい魅力に対する想像を誘うものとなっています。
「d●●●p▲▲i■■■」というタイトルが示唆するように、アートの中には抑圧された性の側面が含まれています。MUGA自身が経験した、リアリティと虚構、さらには真実と幻想の交錯を探る作品は、見る者に様々な「見えないもの」についての苦悩や思索を促します。特に、モザイクや黒塗りといった表現を用いることで、見えないものに対する好奇心を掻き立てる試みがなされています。
展覧会の一環として、4月29日にはアーティストトークイベント「カテゴライズからの脱却」が開催されます。このトークでは、MUGAが自身の作品や芸術観を語りながら、批評家の藤本流位とアートディレクターのコニシムツキとの対話を通じてそれぞれの視点を交え、普遍的な視点を模索します。このイベントは、入場料が無料ですので、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
MUGAは、1983年に愛知県で生まれた芸術家で、プロスノーボーダーやファッションバイヤー、骨董商として多彩な経歴を持つ人物です。2018年からは本格的に芸術写真を学び、様々な作品を発表してきました。彼のアートは常に自己内省と他者との関係性に基づいており、その深い視点は見る人々に強い印象を与えます。
COCOTO by COCO Galleryは、若手アーティストの支援を目的とした現代アートギャラリーで、京都市中京区に位置します。様々な形式でアートを体験できる場を提供しており、展覧会の開催だけでなくコミュニティーの形成にも貢献しています。
本展はMUGAの創造的な旅の一環であり、彼の作品を通じて私たちが抱える性や想像力についての考察を促す貴重な機会です。ぜひ京都のCOCOTOに足を運んで、彼の独自の視点から創り出された作品を体験してみてください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社COCO Gallery
- 住所
- 東京都渋谷区代官山町13-5 代官山135ビル
- 電話番号
-
03-6452-3558