フラワー・オブ・ザ・イヤー2018
2018-11-29 14:53:59
フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2018 結果発表と受賞品種の特長
フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2018 結果発表
2018年12月7日、東京都中央卸売市場で行われた「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2018」の表彰式にて、各受賞者が選出されました。今年のNo.1は茨城県の常陸野カーネーション組合が生み出したスプレーカーネーション‘あられ’に決まりました。この品種は独自の育種技術と生産計画によって生まれ、業界において注目を集めています。
最優秀賞の‘あられ’ : スプレーカーネーション
常陸野カーネーション組合は、茨城県小美玉市、土浦市、稲敷市などに点在するカーネーション専門の生産者団体です。設立から44年を迎え、品質や独自性を追求し続けています。今回受賞した‘あられ’は、黄色の花弁にほんのりとしたオレンジ色が載るユニークなデザインが特徴です。茎からの花付きも良く、スプレーカーネーションの中でも特に輪サイズが大きいため、幅広いシーンで活用されています。
優秀賞 : 北海道のカラー‘サッポロ’
続いて優秀賞にはJA北いしかり当別花卉生産組合のカラー‘サッポロ’が選ばれました。この品種は純白の色合いとエレガントな佇まいが魅力で、ブライダル需要に応えるための出荷量の増加にも成功しています。また、時間が経過しても純白をキープし続ける特性も評価されています。これにより、市場のニーズに応えるだけでなく、ブランドとしての地位も確立しました。
特別賞 : 髙成園のユーロスタイルフリージア
特別賞には埼玉県の髙成園によるユーロスタイルのフリージアが輝きました。フリージアの生産量が減少する中で、髙成園は新たなスタイルとして1つの球根から複数本を採花する手法を導入しました。このアプローチにより、60cm以上の草丈を持ち、力強い茎から複数の花が咲き誇る新たなフリージアの使い方を提案。従来の形成を逆転させ、市場に新たな風を吹き込みました。
新商品奨励賞 : スイートピー‘ブルーフレグランスⓇ’
宮崎中央農業協同組合からは、スイートピーの青色品種‘ブルーフレグランスⓇ’が新商品奨励賞を受賞しました。青系のスイートピーは市場でも新鮮な存在で、結婚式などのイベントでの活用が期待されています。この新しい品種は、あふれる透明感と芳香で春の結婚式を彩ることでしょう。
フラワートレンド : “自然体” がキーワード
今年のフラワートレンドの背景には“自然体”というキーワードがあります。柔らかなラインや中小輪サイズの花が求められており、これらの要素を持つ受賞品種が高く評価されました。現在、花の買い手は以前の大輪ブームから移行し、自然で柔和なデザインを求めています。花のデザインはより植物本来の姿を重視し、調和のとれたアイテムが注目されています。
表彰式の概要
表彰式は午前6時50分から行われ、多くの参加者が集まりました。このイベントは株式会社大田花き主催で、業界内外の注目を集めています。受賞者への賞状とトロフィーの授与が行われ、受賞後の取材もスケジュールされています。
今回のフラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2018は、業界の新たな方向性を示すとともに、これからのトレンドへの期待を高める重要な機会となりました。
会社情報
- 会社名
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株式会社 大田花き花の生活研究所
- 住所
- 東京都大田区東海2-2-1
- 電話番号
-
03-3799-5578