出島の新たな試み、自然循環型サウナ「JUURI SAUNA」
宮城県女川町の小さな離島、出島。この島に12月19日、自然循環型サウナ「JUURI SAUNA」が幕を開けます。本州とつながる出島大橋が開通するこの日に合わせ、多くの人々に新しい癒しの場を提供することを目的としています。
サウナの目指す「循環」
「JUURI」はフィンランド語で「根っこ」を意味します。サウナが立つこの地は、2011年の東日本大震災によって、人口が大きく減少しましたが、サウナの開業により人々がこの島と再び根を下ろすことを期待しています。サウナの運営は、島の自然を最大限に活用した「循環」をテーマにしており、放置林の間伐材を建材や薪として使用することで、環境に負担をかけない形で運営されています。
特徴的なサウナ施設
「JUURI SAUNA」では、日本では珍しいフィンランドの伝統的なサウナストーブ「Aitokiuas-95」を導入しています。このストーブは、厚さ146cmで、約500kgものサウナストーンを蓄熱することができ、その余熱で入浴を楽しめるのが特徴です。まるでフィンランドにいるかのような、柔らかな蒸気浴を体験できます。
また、サウナには海を眺めながら外気浴ができるデッキが設けられており、リラックスしたひとときを楽しむことができます。さらに、醤油樽を再利用した水風呂や、島の地下水を使用した水環境もこだわりのポイントです。
地元の食文化も楽しめる
サウナでのリラックスタイムをさらに充実させるため、メキシコ料理をはじめとしたサ飯も提供されます。地元で獲れた食材を使用したタコスやタコ飯は、サウナのお供にぴったりです。新鮮な素材がつながりを生むことで、出島の自然と人々、そして訪れる人々との絆を深めることを目指しています。
クラウドファンディングでの支援も
「JUURI SAUNA」は、クラウドファンディングを通じてその運営費用を募っています。12月31日まで継続中のこのプロジェクトでは、500万円を目標に掲げ、水風呂用の地下水汲み上げや宿泊施設のリノベーション資金に充てる予定です。既に目標達成した時点で、さらなる挑戦として500万円のセカンドチャレンジも行われます。
アクセスと予約情報
「JUURI SAUNA」へのアクセスは、女川駅から車で約15分と非常に便利です。サウナは最大8名までの貸切利用が可能で、予約は公式HPから行えます。
女川町の出島で、自然の恵みを感じながら心身ともにリフレッシュできる新しい場所が誕生します。サウナを通じて、環境に優しいライフスタイルと地域のつながりを楽しんでみてはいかがでしょうか。