京都発ベンチャー「メトロウェザー」、東京本社設置で二本社制へ!
京都府宇治市に本社を置くメトロウェザー株式会社は、2024年8月31日に東京・虎ノ門に東京本社を開設し、二本社制に移行することを発表しました。
メトロウェザーは、リモートセンシング技術と独自の信号処理技術を搭載した風況観測機器「ドップラー・ライダー」の研究開発・事業化を進めており、日本国内全域や米国を中心に事業を展開しています。
今回の東京本社設置は、高度な技術を要する研究開発を行う京都府内の各拠点とともに、営業・事業開発における体制強化や成長戦略の推進を目的としています。東京・虎ノ門は、企業や取引先が集まり、国内の都市間および海外からの交通利便性が高いことから選ばれました。
また、東京本社設置は、全社的な採用競争力の向上に伴う優秀な人材獲得にも寄与すると期待されています。今後は、現京都本社と東京本社での二本社制に移行し、事業領域の拡大に伴う体制強化を進めていきます。
東京スター銀行からベンチャーデット取得
メトロウェザーは、東京本社の設置に伴う首都圏金融機関との関係強化の一環として、株式会社東京スター銀行からベンチャーデット(新株予約権付融資)を取得しました。
東京スター銀行は、スタートアップの成長支援に注力しており、専門チーム設立以降、スタートアップの事業性評価を行う仕組みを構築し、組織を拡大しています。さらに、ユニークな金融商品やサービスを持ち、世界に370を超える拠点がある親会社の台湾CTBC Bankのグローバルネットワークなど、独自の強みを持つ金融機関です。
メトロウェザーは、NEDO、防衛省、NASA (アメリカ航空宇宙局)、その他民間大手企業などと研究開発における実証実験を進めており、防衛・風力発電・航空・開運・鉄道領域等、ドローン関連のみならず、同社の技術に関連する幅広い分野での導入が見込まれています。
こうした技術力の高さと社会的課題の解決に向けた取り組みの事業性が評価され、東京スター銀行からベンチャーデットが実行されました。本件の資金は、主として、「ドップラー・ライダー」の量産体制構築や物体検知技術の開発、並びに営業・事業開発体制強化に活用されます。
メトロウェザーの今後の展望
メトロウェザーは、東京本社設置とベンチャーデット取得により、事業開発を加速させ、さらなる成長を目指します。同社の革新的な技術と社会的課題解決への貢献は、今後ますます注目されるでしょう。