愛知の海を守る子どもたちの挑戦
愛知県は三河湾や伊勢湾など、豊かな海に囲まれた地域です。しかし、近年の海水温の上昇や海洋ごみの影響で、漁獲量の減少が懸念されています。このままでは、地域の漁業者の収入が減少し、地元の魚介類への関心が薄れてしまうかもしれません。実際、「海と日本人に関する意識調査2022」によると、愛知県民の海への愛着は全国で40位。これを受けて、海を愛する子どもたち12人が立ち上がり、問題解決に向けた企画「このままでは愛知の海がワヤになってまう」をスタートさせました。
ボス小島よしおの指導のもと
この企画では、人気タレントの小島よしおさんがボスとして子どもたちを指導しています。6月には愛知の海の現状を調べる学習ツアーが行われ、その模様は「愛知の海がワヤになってまう~知ってピーヤ!海の問題~」として放送されました。子どもたちは海の問題を理解し、自ら行動を起こすことの重要性を学んでいます。
未利用魚を使ったハンバーガーの開発
今回の活動で小島よしおさんからの指令は、「未利用魚を使った魚バーガーを開発せよ!」というものでした。子どもたちは、YouTubeで魚の情報を発信している(株)寿商店の森朝奈さんの協力を得て、アイゴという魚を使ったハンバーガー作りに挑戦します。アイゴは肉質が良いにも関わらず、毒ヒレや内臓の臭さから敬遠されることが多い魚です。
森さんの指導を受けながら、子どもたちはアイゴをさばき、刺身を試食。新鮮なアイゴの美味しさを実感したうえで、独自のアイデアを絵にまとめ、どんな味や具を使ったハンバーガーにするかを決めました。
ハンバーガーメニューの紹介
アイゴと昆布の青海苔タルタルバーガー
最初に完成したのは「アイゴと昆布の青海苔タルタルバーガー」です。アイゴの身をフライにし、青海苔を加えたオリジナルのタルタルソースを作りました。さっぱりとしたキャベツやトマト、塩昆布、大葉を挟み込み、みんなで味わった感想は「ざくざく感とふわっと感のコントラストが美味しい!」と大好評です。
アイゴと若芽かき揚げの和風バーガー
次に挑戦したのは「アイゴと若芽かき揚げの和風バーガー」。アイゴの切り身とワカメをかき揚げにし、甘辛い魚醤で味付けしました。オニオンスライスや大葉を加え、さっぱりとした味わいに仕上げました。こちらも「もちもちとした食感が最高!」と評判で、ボス小島よしおさんも「ヨシュラン、五つ星!」と絶賛しました。
試食会の様子
試作した2種類のハンバーガーは、テレビ愛知のイベントで一般の来場者に試食してもらいました。子どもたちの呼びかけで多くの人が集まり、熱い人気を集めました。用意した試食のハンバーガーはすぐに完売し、どちらを販売するかの票集めが行われました。結果は10月14日(月・祝)の放送で発表される予定です。
未来に向けて
今後は、最も票を集めたハンバーガーを豊田スタジアムの試合会場で販売予定です。この活動を通じて愛知の海への関心が高まることを願っています。子どもたちはチラシやポップを使い、愛知の海の問題をPRしながら、多くの人々に美味しいハンバーガーを届けることを目指します。
終わりに
『愛知の海がワヤになってまう』は、海を守るための重要な活動です。子どもたちが自ら疑問を持ち、解決策を考え行動する勇気を持つことで、未来のために貢献する姿を応援していきたいと思います。番組の詳細については公式サイトをぜひご覧ください。