株式会社gazの吸収合併と新たな経営体制の構築
2025年5月1日、ノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」を運営するStudio株式会社が、株式会社gazを吸収合併することを発表しました。この合併により、株式会社gazの代表取締役であった吉岡泰之が、新たにCOO(最高執行責任者)としてStudioに加わることとなります。これにより、Studioは“第二創業期”として、クリエイター支援のための新たな経済圏を構築し、エンタープライズ領域への進出も視野に入れていきます。
合併の目的と背景
Studioは2016年の創業以来、「創りたい人が、創りたいものを作れる世界を当たり前にする」という使命のもと、ノーコード技術を駆使したWeb制作市場の開拓に努めてきました。今回の合併により、gazがこれまで培った400件以上の制作実績から得られた豊富なノウハウとリソースを取り込み、エンタープライズを含む幅広い分野のニーズに応えられるプロダクトを開発していく狙いがあります。さらに、コミュニティの活性化に注力し、ユーザーがより一層輝く環境を整備していく方針です。これを実現するために、「Studio University」と呼ばれる新たな学びの場も創設する予定です。
新しい経営体制の形成
新体制では、吉岡が国内ビジネス全般を統括し、マーケティングやセールス、カスタマーサポートなどを段階的に管掌。石井はCEOとしてプロダクト開発やブランディング、グローバル展開に専念することになります。この合併を機に、gazはクライアントワークを廃止し、Studioのプラットフォーム開発に専念する方針を明らかにしました。
吉岡泰之新COOの思い
吉岡は今回の参画に際し、「gazの経験と知見を最大限に活かし、国内クリエイターが活躍できる環境を整えたい」と述べています。そして、Studioを次世代のWeb制作プラットフォームへ進化させることに全力を注ぐ意気込みを示しています。吉岡が持つデザインや組織マネジメントの経験が、Studioの成長に大きく寄与することが期待されています。
石井穣CEOのコメント
StudioのCEOである石井は、「gazとの合併はStudioにとって飛躍の第一歩」と強調。この合併を通じて、Web制作の概念を革新し、すべての人が自由にクリエイティブを表現できる環境を築いていく決意を述べました。
Studioについて
Studioは、ノーコード技術を用いたWeb制作に特化したプラットフォームとして、表現力と直感性を兼ね備えたサービスを提供しています。国や企業の多様なニーズに応えられる設計となっており、2025年5月時点でおよそ17万サイトが公開され、約70万人のユーザーが利用しています。これからの展開が期待されるStudioの進化に注目です。
まとめ
株式会社gazとの合併は、Studioにとって大きな転機を意味します。両社の強みを融合させ、新たなクリエイティブエコシステムを築いていくことが期待されており、今後の展開から目が離せません。この合併がどのようにして日本のWeb制作業界に影響を与えるのか、引き続き注視していきたいところです。