洋服の青山が全店舗で『デジラボ』サービスを開始
洋服の青山を運営する青山商事株式会社は、ネットとリアルを融合した独自のシステム『デジラボ』を357の店舗に導入し、10月1日から全店舗でのサービスを開始しました。これにより、全国675店舗が『デジラボ』を通じて、より最適化された顧客体験を提供することが可能となります。
消費行動のデジタル化と新たなニーズ
近年、消費者の購買行動は急速にデジタル化しています。そして、多くの人々がオンラインおよびオフラインのチャネルを活用し、自分に最適なショッピング体験を求めるようになっています。この市場の変化を受け、青山商事は中期経営計画に沿った3つの基本方針を定め、特に「OMO推進」や「DX推進」において、ネットとリアルを融合させた接客体制の強化を進めています。
『デジラボ』のシステムと機能
『デジラボ』は、ネット連携による実店舗での豊富な品揃えと、優れた接客サービスを同時に享受できるシステムです。導入店舗にはタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末が設置され、来店した顧客は『洋服の青山』が展開する1,000万点以上のアイテムから自分に合った商品を選ぶことができます。さらに、販売員のサポートのもとで実際の商品を確認しながらの購入が可能です。
この便利なシステムを利用することで、顧客はオンラインショッピングに対する抵抗を軽減し、今後は『洋服の青山公式オンラインストア』の利用促進も図る狙いがあります。
店舗のスペース再構築と新たな魅力
『デジラボ』の導入により、店舗在庫を縮小し、余剰スペースを有効に活用することが可能になりました。従来の店舗では同じ色のスーツをサイズ別に陳列する必要がありましたが、ネット連携により多様な商品を限られた空間に展示できます。このため、狭小店でも多くの品揃えを提供できるようになっています。特に都市部の店舗から始まり、次第に他の店舗でも導入が進んでいます。
さらに、システムを導入した店舗では、スーツ売場の一部を縮小し、オーダースーツコーナーやビジネスカジュアル商品の拡充を図るなど、売場の再構築に取り組んでいます。この調整により、各店舗は地域特性に合った魅力的な売場作りを目指します。
人気商品を瞬時にチェック
『デジラボ』では、商品の検索機能に加え、全国の人気商品がランキング形式で表示されます。アイテムの人気度は定期的に更新され、利用者は商品の選択に悩むことなく、最新のトレンドを把握することができます。これにより、販売員の接客を受けずとも、顧客は自分のペースでショッピングを楽しむことができるため、より自由な買い物体験が実現します。
最後に
『洋服の青山』の『デジラボ』導入は、消費者に新たな接客体験を提供することで、今後もブランドの成長と顧客満足の向上へとつなげていくことでしょう。このシステムによって、実店舗の価値が一層増し、顧客との接点がより強固になることが期待されます。青山商事は、今後も顧客一人ひとりに寄り添ったサービスを提供していくことを目指しています。