2025年4月度の派遣時給、3大都市圏で過去最高の1,632円に

2025年4月度派遣時給調査リリース

ディップ株式会社が発表したデータによると、2025年4月の3大都市圏の派遣求人の平均時給は1,632円となり、前年同月比で59円の増加を見せました。これは前年よりも堅調な伸びを示しており、多くの職種で時給が上昇しています。

派遣市場の現状

調査は、求人情報サイト「はたらこねっと」に掲載された派遣・紹介予定派遣の求人広告をもとに行われました。今回の調査結果には約207,000件の求人が含まれており、これも前年に比べ11.3%の増加を記録しました。過去数ヶ月のデータを踏まえ、求人件数は前月比で9.9%増と安定した状況にあります。

エリア別平均時給

エリアごとに見ると、関東エリアの平均時給は1,714円で、前年比で60円の増加、前月比で4円増と良好な数値です。東海エリアは1,474円（前年比58円増、前月比9円増）、関西エリアは1,524円（前年比43円増、前月比18円増）となっており、全てのエリアでプラスの傾向が見られます。

職種別の時給動向

また、職種別に見ると、全ての職種において前年比での増加が確認されています。具体的には、事務・オフィス系の職種は1,577円（前年比26円増、前月比10円増）、販売・営業・飲食・サービス系は1,543円（前年比32円増、前月比7円増）と着実に成長を見せています。

ITやエンジニア系の職種は特に需要が高く、平均時給は2,304円（前年比34円増、前月比2円減）に達しました。この分野は依然として高い水準を維持しており、企業のデジタル化が進む中での重要な職種となっています。

医療・介護・研究・教育系の職種に至っては、平均時給1,665円（前年比119円増、前月比23円増）と大きな伸びを見せ、今後も重要性が増すと考えられます。

調査の背景と目的

今回の調査は、雇用形態「一般派遣」「紹介予定派遣」を対象に、実際の求人情報から平均時給を抽出するもので、各エリアごとに詳細なデータを提供することが目的です。北は関東、南は関西まで、広範囲にわたる統計が示されており、労働市場の動向を把握する上で貴重な情報となるでしょう。

まとめ

ディップ株式会社は、今後も「はたらこねっと」を通じて、労働市場における需給バランスの変化を見守り続ける意向です。加えて、社員や派遣・パートタイムの求人情報の充実を図り、求職者と企業の最適なマッチングを実現し、持続可能な社会の形成に寄与していく予定です。将来に向け、労働市場がどのように変化していくのか、引き続き注目が集まります。