岡山大学がインドで新たな国際教育協定を締結
国立大学法人岡山大学(岡山市北区)は、那須保友学長がインド西ベンガル州コルカタで開催された「第8回ベンガル・グローバル・ビジネス・サミット(BGBS)」に参加し、シスター・ニヴェディター大学(SNU)との大学間協定を締結したことを発表しました。このサミットでは、世界各国のビジネスリーダーや学者が集まり、産業エコシステムに関する議論が行われました。
このサミットは、西ベンガル州政府が毎年主催しており、地域の発展や国際的なビジネス提携を深めることを目的としています。那須学長は、サミットの「Transformative Education」セッションにおいて岡山大学の教育プログラムについてプレゼンテーションを行い、特に持続可能な開発に向けた取り組みを強調しました。アジアの教育ハブとしてのベンガルを位置付ける重要な場面でもあり、岡山地域の教育機関や自治体がSDGsに沿って協力している様子が伝えられました。
プレゼンの中で那須学長は「次世代の若者たちは我々の未来にとって非常に重要な存在です」と述べ、地域の教育機関の連携を称賛しました。また、サミットにおいてSNUとの部局間協定をその場で調印し、今後の連携強化を図ることを約束しました。
国際的な視野を持つ岡山大学
岡山大学とシスター・ニヴェディター大学は、2019年に初めての協定を締結し、その後も活発な交流を進めてきました。2020年には、岡山大学が「さくらサイエンスプラン」によりSNUの関係者を招待し、双方の学術交流を促進してきました。今回の大学間協定の締結は、その成果をさらに強化するものです。
サミットでは、全体会議の他に、各種セッションやビジネスネットワーキングの機会も設けられ、様々な分野での討論が行われました。特に「Japan Session」では、日本が西ベンガル州の人材育成やビジネス成長をどのように支援できるかに焦点が当てられ、岡山大学の取り組みが注目を集めました。
今後、岡山大学はSNUとの交流を通じて、インドの大学との学術的な連携を深め、学生と教職員双方の交流を拡大することを目指しています。また、文部科学省が進める「グローバル・サウス」の国々との大学間交流形成の一環として、この取り組みはさらに重要視されるでしょう。
地域に根ざした研究大学として
岡山大学は、これまでも地域社会との連携を重視した教育を実施してきました。持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みは、地域中核の特色ある研究大学としての役割を果たすための重要な要素であり、今後も様々な活動に取り組んでいくことが期待されています。地域と地球の未来を共創するために、岡山大学は注目される存在であり続けます。
このように、岡山大学は国際的な舞台での活動を通じて、地域における教育の質を向上させ、持続可能な未来を築くために尽力しています。