観世宗家が贈る伝統芸能「第3回清門別会」が開催決定！

観世宗家主催「第3回清門別会」開催のお知らせ

2025年6月15日（日）、東京のGINZA SIX地下3階に位置する観世能楽堂にて、観世宗家が主催する「第3回清門別会」が開催されます。この催しは、観世宗家が年に一度実施する特別なイベントで、伝統的な能楽の魅力を多くの方々に届けることを目的としています。

清門別会の概要

今回は、宗家嫡男の観世三郎太が主役を務める「屋島」と、二十六世観世宗家の観世清和による「正尊」が上演されます。両作品ともに「義経」が登場する人気の演目です。特に、観世三郎太が異なる演目で「義経」を演じるという形式は非常に珍しいとされ、これにより観客は深い感動を味わえること間違い無しです。

演目の詳細は次の通りです。
1. 能「屋島大事奈須与市語」
- シテ（主役）：観世三郎太
- アイ：野村太一郎
- 狂言「隠狸」
- シテ：野村万作
- アド：野村萬斎
2. 能「正尊起請文翔入」
- シテ：観世清和

能楽において格式の高い「正尊」の「起請文」は、観世宗家の60年にわたる芸道の集大成とも言える演目であり、高度な技術と情感が求められます。この貴重な公演を通じて、皆様にその至芸をお届けしたいと考えております。

観世三郎太と観世清和の紹介

観世清和は、室町時代に能を大成させた観阿弥の子孫として、約700年の伝統を受け継いでいる二十六世宗家です。国内外での重要な公演や新作能への取り組みで知られ、さまざまな賞を受賞しています。

一方、観世三郎太は清和の嫡男として、幼少期から父の指導の下で育ってきました。海外公演も手がけ、次世代の能楽師として注目を浴びています。特に、天皇陛下の即位に際しての公演など、数々の重要な舞台で活躍しています。