高齢者居住支援サービス
2024-10-15 18:32:58

高齢者の生活を支える新たな居住支援サポートサービスの実証実験開始

高齢者の居住支援を目指す実証実験の開始



2023年10月15日、株式会社東光高岳と特定非営利活動法人抱樸が新しい居住支援サポートサービスの実証実験を始めました。この試みは、電力使用量データを有効活用し、高齢者の孤独死や生活支援の質を向上させることを目的としています。

背景


日本は超高齢化社会に突入し、多くの高齢者が賃貸住宅を借りることが難しい状況にあります。特に、高齢入居者が孤立死や事故死を起こすことに対する懸念から、物件オーナーが貸し渋る傾向が見られます。このような背景の中で、高齢者の住環境を守るため、国土交通省は「住宅セーフティネット法」に関する新たな法律を定め、高齢者向け住宅の設立を促進しています。

実証実験の内容


今回の実証実験は、2025年2月末までの約5ヵ月間にわたって行われ、対象は北九州市内の約40軒の「見守り支援付き住宅」です。この取り組みでは、1分毎に収集される電気の使用量データをAIで解析し、居住者の生活リズムや体調変化の検知方法の検証が行われます。具体的には、電力データを見える化し、生活パターンを把握することで、早期に健康問題を発見し、適切な支援を行うことを目指します。

関与する団体


このプロジェクトには、抱樸が関わっています。1988年から活動を続けている抱樸は、35年以上にわたり、経済的困窮者や社会的孤立者への支援を行い、地域生活の安定に寄与してきました。また、彼らは「見守り支援付き住宅」を運営し、高齢者の生活を見守る専門的な支援を提供しています。

一方、東光高岳は東京電力グループの一員で、電力の流通システムやエネルギーマネジメント事業を手がけています。エネルギー使用データを活用してサービスの質を高めるため、「DiGX-EGA」というプラットフォームの開発にも取り組んでいます。

この新たな居住支援サービスは、AIを駆使することで、ただの安否確認に留まらず、高齢者の健康を見守るための重要な役割を果たすことが期待されています。

未来の展開


今のところ、実証実験は電気の使用量データに限られていますが、将来的にはガスや水道のデータも加え、より詳細な生活状況の把握が可能になることを目指しています。その上で、単身高齢者の家族向けの見守りサービスやヘルスケアサービスの導入も視野に入れています。

この取り組みは、高齢者が安心して暮らせる住まいを実現するための重要なステップであり、今後の展開に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
株式会社東光高岳
住所
東京都江東区豊洲5丁目6番36号 豊洲プライムスクエア8階
電話番号
03-6371-5000

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