遺言書作成へ助成金を提供する「フリーウィルズキャンペーン2024」が始動します

遺言書作成を支援する新たな取り組みが始まる

一般社団法人日本承継寄付協会は、2024年9月17日より「フリーウィルズキャンペーン2024」を開始します。このキャンペーンでは、遺言書を作成する方に対して、1件当たり10万円の助成金を提供するという画期的な取り組みです。

遺言書作成の助成金とは？

これは、遺贈寄付の文化を根付かせるための重要な施策であり、特に遺言書作成にかかる費用の敷居を下げることを目的としています。参加者は遺言書を作成するための専門家にかかる報酬の一部を助成してもらうことができ、安心して手続きを進めることができます。これにより、多くの方が遺贈寄付に関与するきっかけを得られることが期待されています。

遺贈寄付の意義

遺贈寄付は、相続財産の一部を非営利組織や地域の学校に寄付することで、社会貢献につながります。日本国内において、年間50兆円もの資産が相続されていますが、特に高齢者の遺産は次世代へと移行する際に、適切な分配が求められています。加えて、独身世帯や子どもがいない世帯も増えているため、そのような方々が自らの資産をどのように社会に還元するかが重要なテーマとなっています。

助成金の背景

フリーウィルズキャンペーンはこれまで2回実施され、2022年には250万円の助成金原資に対し50件の遺言書が作成され、11億7800万円の遺贈寄付が生まれました。2023年には同じく250万円で43件の作成が見込まれ、10億3460万円の寄付が期待されています。今回からは助成金額が倍増し、1件につき10万円の助成金が支給されることになるため、さらなる活発化が見込まれています。

これまで協賛をいただいた企業や個人も、助成金の原資形成に貢献しています。企業からは株式会社木村屋總本店や静岡銀行など、個人からは数名の方々が協力を表明しており、合計で1500万円の助成金が集まっています。