札幌市オフィスマーケット最新レポート
三幸エステート株式会社が2024年9月度の札幌市のオフィス賃貸状況を発表しました。これは、空室率や現空面積、および主要エリアのデータを含むもので、地域のオフィス市場動向を把握するための貴重な情報源となっています。
空室率の変動
報告によれば、札幌市の空室率は前月比でプラス0.17ポイントの3.11%となり、4ヵ月ぶりの上昇を記録しました。この増加の主な要因は、9月に竣工したばかりの新築ビルが影響しており、これに伴う空室が出たことが背景にあります。ただし、複数の募集区画が契約手続き中であり、空室消化が進む可能性があります。特に大通エリアでは、空室率が1.2ポイントの大幅上昇をみせる結果となりました。
また、潜在空室率も前月比で上昇し、4.81%となっています。オフィス需要は小口の面積帯に偏っている様子で、大口需要の回復には時間がかかる見込みです。
新築ビルの影響
大通エリアでは新しく「エナスクエア大通」という大型ビルが完成し、その立地条件と賃料水準がバランスがよく、新規開設や拡張移転の需要を引き込んでいます。この新築ビルは、比較的順調にテナント誘致が進んでいるとのこと。新築後の空室を抱えるビルが多い中、エナスクエア大通は異例の好調ぶりを見せています。
募集賃料の動向
一方で、募集賃料は前月比でマイナス120円の12,500円/坪と、3ヵ月ぶりの下落を記録しました。しかしながら、賃料の動きは小幅であり、上昇傾向に変わりはないという見込みです。今後、どのように市場が変動していくのか注目されます。
市場の将来
三幸エステートはオフィス戦略のサポートを専門としており、企業にとって最適なワークプレイスの提案を行っています。札幌市のオフィスマーケットは、今後も新築ビルの影響を受けながら需要が変化していくでしょう。地域経済の回復とともに、オフィスの需要がどのように推移するのか、今後も引き続き注視していく必要があります。
まとめ
札幌市の最新オフィスマーケットレポートは、空室率の上昇や新築ビルの竣工の影響を通じて、地域の経済動向を探る重要な資料です。今後の市場動向を見守りつつ、企業は効果的なオフィス戦略を練る必要があります。詳しいデータは、三幸エステートの公式サイトで確認できます。