町田市教育委員会と進める教員向け水循環研修の成果

町田市教育委員会の教員水循環研修

昨年度に続き、経済広報センターの主催による「教員の民間企業研修」が実施され、東京都町田市から23名の教員が参加しました。この研修は、国土交通省が進める「下水道革新的技術実証事業（B-DASHプロジェクト）」の一環として行われ、町田市の下水道部との協力のもと、様々な水循環に関する実践的な学びが用意されました。

研修は2日間にわたって行われ、参加者はまず、当社グループが運営する横浜市水道局の川井浄水場や町田市にある成瀬クリーンセンターの見学からスタートしました。これらの施設では、実際に水道や下水道の運営状況を目の当たりにし、日常的な維持管理の重要性を理解する機会となりました。

さらに、研修プログラムには横浜市水道局が特許を取得した水源かん養林の模型「森の宝箱」を使用した保水実験や、きき水の体験が含まれており、参加者は水資源の大切さを実感しました。また、町田市の下水道業務に関する説明や、下水処理に欠かせない微生物の観察も行われ、科学的な視点から水循環について深く学びました。

研修の最終日には、得られた知識や体験を基に、教員たちがオリジナルの授業を作成しました。この授業づくりでは、水循環や上下水道事業の重要性を子どもたちに伝える方法が模索され、実際の教育現場で活用できる形が整えられました。教員たちがこれらの学びを通じて、次世代への水の大切さを伝えていくことに期待が高まっています。

このような研修は、教員にとって新しい知識や技術を得る貴重な機会となり、地域の教育に良い影響を与えることが期待されています。水環境に関する教育は、環境意識の高い未来の市民を育てるために不可欠であり、町田市の取り組みが腑に落ちる形で展開されていくことに寄与することでしょう。

以上が、経済広報センターが主催した町田市の教員向け水循環研修の概要です。今後もこのような取り組みが続くことにより、地域の教育環境がさらに充実することを願っています。