油市場が活性化
2021-05-20 15:00:05
家庭用食用油市場が過去最高の規模に到達!健康志向の中で変わる料理スタイル
家庭用食用油市場の変化と今後の展望
2020年度の家庭用食用油市場が1,600億円を突破し、過去最高を更新したことが発表されました。これは、特に内食機会の増加が主要な要因とされています。経済成長や人々の健康志向が高まる中で、食用油に対する見方も変化してきています。
市場動向の背景
かつては、カロリーの高さから敬遠されがちだった食用油ですが、最近ではその重要性が再認識されています。特に、健康維持に不可欠な成分をたくさん含んでいることから、適切な量での摂取が推奨されています。最近の調査では、食用油の「健康性」や「おいしさ」への期待が高まっており、多くの家庭でオイルをそのままかけて料理を楽しむ習慣が広がっているようです。
主要な食用油の市場規模
市場の中でも大人気なのがキャノーラ油で、これは多用途に使える調理油として圧倒的な支持を集めています。その市場規模は431億円に達し、前年対比で安定した成長を見せています。一方で、オリーブオイルも健康志向の影響を受けて人気が上昇しており、2020年度には431億円と、キャノーラ油と肩を並べる数字を記録しました。オリーブオイルは、オレイン酸の豊富さやフルーティーな香りが特徴で、最近の料理スタイルに適しています。
新たなオイルの人気
また、新たな健康食材として注目されているアマニ油も、市場での存在感を増しています。オメガ3脂肪酸を豊富に含むアマニ油は、2020年度において100億円を超える市場規模に達しました。このように、サプリ的な位置づけの食用油が消費者に支持されているのです。
ごま油やこめ油も勢いを増しており、それぞれ368億円、103億円の市場規模を記録。料理の多様化が進む中で、これらのオイルは欠かせない存在になっています。
料理のスタイルの変化
最近の調査によると、多くの家庭で調理時の簡便さが求められていることが明らかになりました。特にオリーブオイルやごま油は、その風味を活かして料理を手軽に美味しくする方法として人気が高まっています。「マンネリ化を打破する」というテーマは、内食機会の増加に伴いレシピの多様性を求める結果となっているようです。
具体的には、家庭での食事の質を高めるために、風味が豊かで簡単に料理にバリエーションを与えることができる食用油が重視されています。また、オリーブオイルやごま油は様々な料理に合わせやすく、料理のアプローチに変更を加えることで利用が広がっています。
今後の展望
今後も家庭用食用油市場は成長を続けると予想されており、特に健康志向のオイルに人気が集まるでしょう。各家庭での調理方法の変化や、新しい油の発見が消費者の食生活にどう影響を与えるか注目です。さまざまな油を取り入れた料理スタイルの進化が期待され、市場全体がさらなる活性化を遂げることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
日清オイリオグループ株式会社
- 住所
- 東京都中央区新川一丁目23番1号
- 電話番号
-
03-3206-5005