世界が注目した日本のコメディフォーマット「FREEZE」
2024年10月21日(月)からフランス・カンヌで開催されたMIPCOM CANNES 2024では、NTTドコモと吉本興業の合弁会社である「株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブ」が手がけたオリジナルコメディフォーマット「FREEZE」が、インターナショナルフォーマットアワード2024のベストコメディフォーマット賞を獲得しました。この受賞は、「FREEZE」が持つ独自の魅力とエンターテインメント性を国際的に証明するものであり、多くの視聴者に楽しまれています。
フォーマットの特徴と人気の理由
「FREEZE」は、松本人志が発案し、吉本興業が制作したバラエティ番組で、2018年9月からAmazonプライムビデオで配信を開始しました。その内容は、8人の参加者が密室で動かずに耐え、その中で最後に動かなかった人が賞金を持ち帰るというユニークなルールが特徴です。この簡潔でありながら緊張感のあるルールは、視聴者を引き込み、多くのファンを獲得してきました。また、シーズン2まで続く人気を誇ります。
さらに、2024年にはポルトガルのテレビ局にフォーマットが販売され、現地版が放送されることになりました。ポルトガルでも多くの視聴者の支持を受けており、現在はシーズン3まで制作が進められているとのことです。
受賞の背景
インターナショナルフォーマットアワード2024は、C21Media、FRAPA、EMCなどが共同で開催しているもので、世界中のフォーマットビジネスにおいて重要なイベントです。今年のアワードでは、50以上の作品がノミネートされ、特に注目を集めたのがコメディフォーマットの部門でした。過去には「ザ・マスクド・シンガー」や「イカゲーム:ザ・チャレンジ」などが受賞していますが、「FREEZE」もその中に名を連ねました。
Fremantle EVP Global Acquisitions and DevelopmentのVasha Wallace氏は、「FREEZE」が世界中のパートナーから好評を得ており、今回の受賞を非常に嬉しく思っているとコメントしています。彼は、ポルトガルでの初の海外リメイクを手掛けたFremantleポルトガルチームや、地元のTVIとの素晴らしい協力関係にも感謝の意を表しました。これにより、国際的な視聴者層を持つエンターテインメントフォーマットとしての地位を確立していることは、大きな意義があります。
今後の展望
NTTドコモ・スタジオ&ライブのチーフプロデューサー、河村真里氏は、2023年5月に創業したばかりの会社による初の海外プロジェクトが、これほど早く世界的に評価されることに感謝の意を示しました。地域放送局やパートナーに感謝しつつ、これからも「FREEZE」を大量の視聴者に楽しんでもらえるよう引き続き努力していくと述べています。
全世代が楽しめる「FREEZE」は、ユニークかつエンターテインメント性が高いゲームショーとしての特性を強化し、更なる海外展開が期待されています。今後もこのフォーマットがどのように成長していくのか、注目が集まります。