中学生が赤ちゃんとふれあう体験学習
東庄町教育委員会は、地域の子育て支援センタースマイルと共に、中学生を対象とした乳幼児とのふれあい体験学習を実施しました。この取り組みは、技術・家庭科のカリキュラムの一環として行われ、特に東庄中学校の3年生が参加しました。普段、子育て支援センターを利用されている家庭の協力を得ながら、中学生たちは乳幼児と直接ふれあい、育児の現場を学ぶ貴重な機会を得ました。
体験学習が生まれた背景
「地域とともに歩む学校づくり」を目指す東庄町では、学校と地域の協力を深めるために、地域の子育て支援センターの職員と教育委員会が一緒になり、実習の必要性を話し合い、実現に至りました。日常生活の中で、乳幼児と接する機会が少ない中学生たちにとって、この学びは非常に重要な体験です。
体験学習の内容
体験学習は、2023年の6月に行われ、東庄中学校の敷地内で行われました。授業の流れは次の通りです:
- - 参加家庭の自己紹介: 家族同士の交流を深めます。
- - ふれあいタイム: 中学生たちは小さなグループに分かれ、乳幼児とのふれあいを体験。
- - 育児についての学び: お母さん方から抱っこや食事、外出時の携行品等について教えてもらいます。
このプロセスを通じて、中学生たちは子育ての大変さや喜びを体験し、命の大切さや思いやり、親としての役割を考える機会を持ちました。
参加者の感想
実際に授業を受けた中学生たちは、「私は末っ子なので小さい子に触れる機会がなかったが、貴重な経験ができた。将来は保育士になりたいと思っているので、益々その思いが強くなった」と語りました。また、別の生徒は「最初は緊張したが、子どもの行動がとても勉強になり、昔の育児アイテムに懐かしさを感じた」と述べました。
親たちも新鮮な体験を感じ、「中学生と交流する機会が貴重だった。子どもにも良い刺激になったと思う」との声がありました。中学生がマザーズバッグを背負う体験を通じて、育児の大変さを実感している姿も印象的でした。
教育関係者の反応
子育て支援センタースマイルの職員も「お母さん方の誠実な協力に感謝しています。地域全体で子どもに関心を持つことの大切さを実感しました」と述べました。
また、教育委員会からは「中学生が乳幼児とふれあうことで、育児の楽しさや大変さを学ぶ良い機会となりました」とのコメントも寄せられました。参加者たちの反応や意見を取り入れ、回を増すごとに授業の質も向上しています。
このように、地域と学校が協力し合ったこの体験学習は、子どもたちの豊かな成長を促し、共感できる心を育む教育の一環として位置づけられています。