点検AI「LiLz Gauge」が新たなステージへ
沖縄県宜野湾市に本社を構えるLiLz株式会社(以下、リルズ)が、点検用巡回ロボット「ugo mini」を展開するugo株式会社(以下、ユーゴ)との連携を発表しました。このコラボレーションにより、画像からアナログメーターの数値を自動的に解析し、デジタル化する新機能が正式に提供されることになりました。
自動解析で点検の未来を切り開く
「LiLz Gauge」(リルズゲージ)は、アナログメーターの値を高精度で読み取ることができるクラウドベースのソリューションです。これまでは人の目視に頼っていた手作業の点検が、AIの能力によって大幅に効率化されることが期待されています。巡回中の「ugo mini」が撮影したアナログメーター画像を「ugo Platform」を通じて「LiLz Gauge」に送信すると、AIが自動的にその画像から数値を抽出し、設定された閾値を超えた場合には自動アラートを発信する仕組みです。
この機能により、点検業務は完全にデジタル化され、目視による確認作業が不要になり、何よりヒューマンエラーのリスクが軽減されます。また、「LiLz Gauge」では多様なメーター形状に対応しており、円形や矩形、カウンタ型などさまざまなアナログメーターを高精度で解析することができるのです。
効率的なデータ管理で業務を革新
「LiLz Gauge」では、撮影したデータはすべてプラットフォーム上で確認可能となり、巡回点検のデータを一元管理できるため、リモートでの監視やレビューも実現可能です。特に、同じ画像に複数の計器が映っている場合でも一括して読み取ることができるため、業務の標準化と効率化が進んでいくことになります。
技術的には、LiLz Gaugeは位置ズレの補正機能も備えており、様々な環境下で確実に計器の値を読み取ることができるのが拘りの一つとなっています。これにより、トラブルの早期発見や設備の予防保全も可能となります。
無料ウェビナーで業務改善のヒントを
また、リルズとユーゴは共催で開催するウェビナー『ロボットとIoTカメラで、手軽に始める業務改善』を2025年3月11日(火)に実施することも発表しました。このウェビナーは、業務効率化における具体的な方法や事例を紹介するもので、無料で参加可能です。参加者にはアーカイブも提供されるため、多忙な方でも内容を後から確認できます。
このウェビナーでは、DX推進に悩んでいる企業や個人に向けて、既存の仕組みを活用した業務改善の視点が求められています。興味のある方は、是非とも参加登録してください。
おわりに
リルズとユーゴの連携により、アナログメーターの点検業務が劇的に進化し、効率的かつ安全な運用が実現することが期待されます。デジタル技術を駆使して、未来の点検業務のスタンダードを築くこの試みに、今後も注目が集まるでしょう。更なる進展を楽しみに待ちたいと思います。